「破損」という言葉には、「壊れたり、傷ついたりすること」という意味があります。
物が壊れた時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「破損」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「破損」の意味は『壊れたり、傷ついたりすること』
破損の読み方は「はそん」です。
語源は物をこわすという意味の「破」ときずつけるという意味の「損」から来ており、
- 「破」は物をこわす
- 「損」はきずつける
の2つが合わさってできた言葉です。
『破損』には
- 壊れたり、傷ついたりすること
- 壊したり、傷つけたりすること
などの意味があります。
「破損」の正しい使い方を例文で紹介！
「破損」は、物に対して使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子スマホの一部が破損して修理に出した。
例文②
B男公共の物を壊すことは器物破損になる。
例文③
C子会社の物品が破損しているのを見つけたらひとまず総務に伝えましょう。
例文④
B子友達に借りたものを地面に落としてしまったが、どこも破損しなかった。
例文⑤
C男データが破損していたようで受信できなかった。
「破損」の類義語・言い換え5選
『破損』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 破壊
- 損壊
- 欠損
- 取れる
- 外れる
類義語①破壊の意味
建造物・器物・秩序・組織などをこわすこと。また、それらがこわれること。
引用：goo辞書
B子「シン・ゴジラ」を観たら自分が住んでいる地域が破壊されていた。
類義語②損壊の意味
そこないこわすこと。また、害をうけてこわれること。そんえ。
引用：コトバンク
C男大震災で多くの家屋が損壊した。
類義語③欠損の意味
B男工場で働いていた祖父は事故で手の指を欠損した。
類義語④取れるの意味
- ついていたものが離れ落ちる。はなれる。
- 今まであった好ましくない状態が消え去る。
- （「穫れる」「獲れる」とも書く）収穫物・捕獲物や資源が得られる。
- そのように解釈できる。理解される。
- 調和した状態になる。
- （撮れる）写真に写る。
- （「録れる」と書く）録音される。
引用：goo辞書
B子壁に貼ってあったポスターが取れた。
類義語⑤外れるの意味
1.掛けたりはめたりした位置から抜け出る。
2.目標からそれる。
3.予測や期待していたこととは違う結果になる。くいちがう。
4.一定のわくや基準を超える。ずれる。
5.集団から除かれる。
6.一定の範囲から外へ出る。中心の場所からそれる。
7.当然あるべきことがらに反する。そむく。
引用：コトバンク
A子スマホのネックストラップが外れてしまった。
「破損」と「損傷」の違いは？
「破損」と「損傷」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「破損」には壊れたり傷ついたりすることという意味がありますが、
それに対し「損傷」にはそこなわれ傷つくことという意味があります。
「破損」は主に物に対して使い「損傷」は人に対して使う言葉です。
「破損」は英語で『corruption』
破損は英語の『corruption』に言い換えることができます。
英語の『corruption』には
- 不正
- 破損
という意味があります。
「破損」の対義語・反対語は『修繕』
破損の対義語は、『修繕』になります。
修繕には
- 壊れたり悪くなったりしたところを繕い直すこと
- 修理
などの意味があり、物を直すという意味で用いられます。
「破損」は物が壊れたりすることを表し「修繕」はその壊れたものを直すことです。