「周り」という言葉には、「そのものの外側の縁の部分」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「周り」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
周りの意味は『そのものの外側の縁の部分』
周りの読み方は「まわり」です。
『周り』には
- そのものの外側の縁の部分
- そのものを囲んでいる近くの部分
などの意味があります。
「周り」の正しい使い方を例文で紹介!
「周り」は、何かを起点にしたその近辺を表す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
終演後、会場の周りで大勢のファンが出待ちをしていた。
例文②
その店舗の周りに駐車場はあるだろうか。
例文③
一度デスク周りを整理整頓しましょう。
例文④
実家の周りには田んぼしかない。
例文⑤
隣の部屋の学生がうるさくて周りの住民から苦情が出ているらしい。
「周り」の類義語・言い換え4選
『周り』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 辺り
- 付近
- 界隈
- 傍ら
類義語①辺りの意味
- ある地点の周囲。ある範囲の場所。付近。周り。
- 場所・時・人・事柄・数量などをはっきり示さずに、婉曲に言い表す語。
引用:goo辞書
この辺りは昔墓地だったようだ。
類義語②付近の意味
近くの場所。そのあたり。近辺。
引用:コトバンク
タイムカプセルを埋めたのは、鉄棒付近だった気がする。
類義語③界隈の意味
そのあたり一帯。付近。近辺
引用:Weblio辞書
この界隈で彼女を知らない人はいないと思う。
類義語④傍らの意味
- そば。すぐ近く。
- (「…のかたわら」の形で)端に寄った所。
- (接続助詞的に用いて)主となることをする一方。合間に。
- 側面。物の脇。
引用:goo辞書
いつも傍らにぬいぐるみを置いて寝ている。
「周り」と「回り」の違いは?
「周り」と「回り」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「周り」にはそのものの外側の縁の部分という意味がありますが、
それに対し「回り」には、一定の範囲を順にめぐることという意味があります。
「周り」は場所など何か基準があり、その近辺のことを言います。
例えば「年齢がひとまわり違う」という時には「一回り」と表現します。
「周り」は英語で『around』
周りは英語の『around』に言い換えることができます。
aroundの意味
- 〔~を〕囲むように、〔~周りを〕ぐるりと
- 〔~の〕周り[周辺]に[で]
- あちこちに、方々に、動き回って
- 近くに、そばに、この辺に
- 出席(出勤)して、来て
- 活躍して、活動して、機能して、存在して、現存している、現役で、健在で、元気で
- 世の中のことをよく知って、経験豊富で、海千山千の、見聞が広い、手慣れた
- 〔女性が〕男性経験が豊富で
- 避けて
引用:英辞郎
英語の『around』には
- (〜を)囲むように
- (〜の)周りに
という意味があります。
「周り」の対義語・反対語は『真ん中』
周りの対義語は、『真ん中』になります。
真ん中には
- 距離・場所・順序などでちょうど中央にあたるところ
- 中心
などの意味があり、ものの中心という意味で用いられます。
あのグループはやっぱり○○君が真ん中だとキマる。
「周り」は何かを起点としてその近辺という意味です。
言い換えれば「真ん中」を避けたそれ以外の部分とも言えるでしょう。