抽象的の意味をわかりやすく！具体的な例で正しい使い方を解説！対義語・類義語は？

「抽象的」という言葉には、「共通するものを抜き出して一般化して考えること・はっきりしないさま」という意味があります。

日常生活やビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「抽象的」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

抽象的の意味は『共通するものを抜き出して一般化して考えること・はっきりしないさま』

抽象的の読み方は「ちゅうしょうてき」です。

語源はラテン語の「abstrahere」から来ています。

「abstrahere」の意味は「対象の構成要素のうち、あるものを切り離して抜き出すこと」で、明治時代に編纂された「哲学字彙」に日本語訳「抽象」が掲載されたのが初出だと言われています。

日本語訳された「抽象」の漢字それぞれの意味は、「抽」には「抜き出す・引き出す」、「象」には「姿・形」、という意味があり、「抜き出したもの」という意味になります。

そこに状態や性質を表すという意味の「的」が付くことで「抜き出したようなもの」という意味になります。

「抽象的」の正しい使い方を例文で紹介！

「抽象的」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①共通点を抜き出して考える時

共通点を抜き出して考える時に使われます。

例文②実体がはっきりしない、あやふやな時

実体がはっきりしない、あやふやな時に使われます。

「抽象的」の類義語・言い換え4選

『抽象的』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

類義語①漠然の意味

類義語②曖昧の意味

類義語③概括的の意味

類義語④形而上的の意味

「抽象的」と「具体的」の違いは？

「抽象的」と「具体的」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

「抽象的」にははっきりせず実体のないさまという意味がありますが、

それに対し「具体的」には、はっきりした実体を持つさまという意味があります。

「抽象的」ははっきりせず、明確な形状や状態がないという意味ですが、「具体的」ははっきりと明確に示すことができる状態の事実を意味します。

例えば人に説明をする際に「果物が好き」「犬を飼っています」というのは抽象的、「果物の中では特にいちごが好き」「トイプードルを飼っています」というのが具体的です。

「抽象的」は英語で『abstract』

抽象的は英語の『abstract』に言い換えることができます。

英語の『abstract』には

• 特定の成分を取り除く

• 要約する

という意味があります。

「抽象的」の対義語・反対語は『具象的』

抽象的の対義語は、『具象的』になります。

具象的には

• わかりやすくはっきりしているさま
• 形がわかる

などの意味があり、はっきりと目に見えて形を持つ際に用いられます。