「中身」という言葉には、「中にはいっているもの、物事の内容、実質」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「中身」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「中身」の意味は『中にはいっているもの』
中身の読み方は「なかみ」です。
- 「中」は空間的に仕切られた物の内側
- 「身」はそのものの本体と見られる部分
の2つが合わさってできた言葉です。
『中身』には
- 中に入っているもの。中に入れてあるもの。
- 物事の内容・実質。「―の薄い話」
などの意味があります。
「中身」の正しい使い方を例文で紹介!
「中身」は、中に入っているものの量や状態、物事や人の内容に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
シャンプーの中身が残り少ないから買いに行こう。
例文②
彼からのメールは長いだけで中身が薄いなぁ。
例文③
この映画は中身が濃くて面白かったわ。
例文④
今日届いた郵便の中身を確認しておこう。
例文⑤
彼は見た目は良いが中身が伴っていないと思う。
【中身を使う時の注意点】
物質的なものに使うときには、単純にそのものの量や中に入っているものを指すのに対して、人や物事に対して使うときにはネガティブな意味になることもあるので、使うときには注意が必要です。
「中身」の類義語・言い換え3選
『中身』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 内容
- 実質
- 事柄
類義語①内容の意味
容器や包みなどの、中に入っているもの。なかみ
引用:goo辞書
昨日送った荷物の内容を相手に説明しておいたほうがいいかしら。
類義語②実質の意味
実際に事物に備わっている内容や性質。
引用:goo辞書
今日買ってきたものは、実質この間買ったものと同じだったわ。
類義語③事柄の意味
物事の内容・ようす。また、物事そのもの
引用:goo辞書
今まで起きた事柄を一から説明しておこう。
「中身」と「中味」の違いは?
「中身」と「中味」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「中身」には目に見える大きさや長さのあるものという意味があります。
それに対し「中味」には、目に見えない内容や本質があるものという意味があります。
しかし、もともとは「なかみ」という言葉には「なかのもの」という意味の「中身」という表記しかありませんでした。
その後、あと付けで「実質」を意味する「中味」の表記が加わりました。
ですので、基本的には「中身」を使うのが正しいとされており、どちらを使うか迷ったときには「中身」を使えば間違いないでしょう。
「中身」は英語で『contents』
中身は英語の『contents』に言い換えることができます。
英語の『contents』には
- 中身、内容物
- 趣意、要旨
という意味があります。
「中身」の対義語・反対語は『入れ物』と『外見』
中身の対義語は、『入れ物』と『外見』になります。
入れ物
入れ物には
- 物を入れる器物
- 容器
- うつわ
という意味があります。
外見
外見には
- 外側から見た様子
- 他人に見せること
などの意味があります。
外側と内側の2つで構成されているものの、外側が入れ物、内側が中身です。
また、人の外側に対して使うときには入れ物ではなく外見を使います。