主観という言葉には、「その人ひとりのものの見方」という意味があります。
ビジネス時に相手に物事を伝える時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「主観」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「主観」の意味は『その人ひとりのものの見方』
主観の読み方は「しゅかん」です。
語源はラテン語から来ており、
- 「主」はおもな。中心になるもの
- 「観」は物の見方
の2つが合わさってできた言葉です。
『主観』には
- 物事を認識し、判断や行為を行う意識の働き
- 自分ひとりの考え
などの意味があります。
「主観」の正しい使い方を例文で紹介!
「主観」は、自分の考えや判断をする時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この問題を解決するには、主観的な判断より客観的な判断の方がよいだろう。
例文②
彼の主観的な見方は独創的だ。
例文③
このパッケージに対するあなたの主観は?
例文④
作者の主観が伝わる文章ですね。
【主観を使う時の注意点】
似ている言葉で主体がありますが、主観は自分だけの判断や考えなどの認識を表すが、主体は自分の判断に基づく行動を示します。認識と行動で使う場面が異なります。
「主観」の類義語・言い換え5選
『主観』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 存意
- 考え
- 意見
- 所感
- 自我
類義語①存意の意味
考えていること。思うところ。
引用:goo辞書
この案件に関して私の存意としましては・・。
類義語②考えの意味
考えること。また、考えて得た結論・判断・予測・決意など。
引用:goo辞書
私たちの考えを示します。
類義語③意見の意味
ある問題に対する主張・考え。心に思うところ。
引用:goo辞書
このプロジェクトに対するあなたの意見を教えて下さい。
類義語④所感の意味
事に触れて心に感じた事柄。感想
引用:goo辞書
この詩の所感を教えて下さい。
類義語⑤自我の意味
哲学で、知覚・思考・意志・行為などの自己同一的な主体として、他者や外界から区別して意識される自分
引用:goo辞書
AIが自我に目覚める可能性はあるかもしれない。
「主観」と「客観」の違いは?
「主観」と「客観」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「主観」にはその人ひとりのものの見方という意味がありますが、
それに対し「客観」には、特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさまという意味があります。
主観は自分の経験や判断を基に考え、客観は自分の判断や考えだけにとらわれず他の人の見方や判断を基に考えます。
「主観」は英語で『 subjective(ly)』
主観は英語の『 subjective(ly)』に言い換えることができます。
英語の『 subjective(ly)』には
- 主観的(に)
という意味があります。
「主観」の対義語・反対語は『客観』
主観の対義語は、『客観』になります。
客観には
- 観察・認識などの精神活動の対象となるもの
- 主観から独立して存在する外界の事物。客体
- 当事者ではなく、第三者の立場から観察し、考えること。また、その考え
などの意味があり、総合的な判断をする際に用いられます。
主観は自分の経験や判断を基に考え、客観は自分の判断や考えだけにとらわれず他の人の見方や判断を基に考えます。