「支障」という言葉には、「さしつかえ」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「支障」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「支障」の意味は『さしつかえ』
支障の読み方は「ししょう」です。
語源はじゃまするという意味の「支」と、さしさわりという意味の「障」から来ており、
- 「支」はじゃまする
- 「障」はさしさわり
の2つが合わさってできた言葉です。
『支障』には
- さしつかえ
- さしさわり
などの意味があります。
「支障」の正しい使い方を例文で紹介!
「支障」は、何か問題があるときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
怪我をして腕が上がりづらいですが、日常生活には支障ありません。
例文②
今後の業務に支障が出ると困る。
例文③
本業に支障を来さない範囲であればかまいませんよ。
例文④
裁判で下手なことを言うとその後の判決に支障が出るそうだ。
例文⑤
持病は業務に支障が出るほどのものではありません。
「支障」の類義語・言い換え3選
『支障』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 不都合
- 問題
- トラブル
類義語①不都合の意味
1.ぐあいがわるいこと。便利がわるいこと。また、そのさま。
2.金銭が思うようにならないこと。生計が苦しいこと。また、そのさま。
3.道理に合わないこと。常軌をはずれたこと。ふとどきなこと。また、そのさま。
引用:コトバンク
進めていくうえで不都合があれば教えてください。
類義語②問題の意味
ちょっと厄介な問題が発生した。
類義語③トラブルの意味
トラブルメーカーと聞いてすぐに彼が浮かんだ。
「支障」と「障害」の違いは?
「支障」と「障害」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「支障」にはさしつかえという意味がありますが、
それに対し「障害」には、正常な進行や活動の妨げとなるものという意味があります。
例えば、病気のことで「精神障害」とは言いますが「精神支障」という使い方はしません。
同じさしつかえや妨げという意味でも身体の状態などにも広く使えるのは「障害」です。
「支障」は英語で『trouble』
支障は英語の『trouble』に言い換えることができます。
troubleの意味
- 〔状況としての〕困難、悩み、苦しみ
- 悩みの種、苦しみの元凶、困難の原因
- 骨折り、厄介、面倒、手数
- 事故、争議、紛争、混乱、騒乱、騒ぎ
- 不具合、不良、故障、支障、異常
- 疾患、病気、苦痛
- 弱み、弱点、欠点
引用:英辞郎
英語の『trouble』には
- 困難
- 支障
という意味があります。
「支障」の対義語・反対語は『円滑』
支障の対義語は、『円滑』になります。
円滑には
- 物事が滞らず、すらすら運ぶこと
- かどばらず滑らかなこと
などの意味があり、滞りなく物事が進むという意味で用いられます。
D社との交渉は円滑に進んでいるようです。
物事を進めていくうえでさしつかえとなるのが「支障」、
さしつかえ等が無くスムーズに進んでいる状態が「円滑」です。