「命題」という言葉には、「真または偽のいずれかを明言する文や式」という意味があります。
論理学や数学を勉強する際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「命題」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「命題」の意味は『真または偽のいずれかを明言する文や式』
【命題の意味】
- 題号をつけること。また、その題。名題。
- 論理学で、判断を言語で表したもので、真または偽という性質をもつもの。→判断
- 数学で、真偽の判断の対象となる文章または式。定理または問題。
引用:goo辞書
命題の読み方は「めいだい」です。
語源は漢字の由来から来ており、
- 「命」はいいつける・なづける・まわりあわせ
- 「題」は書きつける・しるす・質問
この2つが合わさってできた言葉です。
『命題』には
- タイトルをつけること
- 論理学、数学で真偽の性質をもつもの
などの意味があります。
「命題」の正しい使い方を例文で紹介!
「命題」は、日常生活をはじめ、数学や哲学の分野においても質問や主張に関連して使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
「2足す2は4です。」この命題は正しいので真である。
例文②
「太陽は夜に輝いている。」この命題は正しくないので偽りです。
例文③
命題はすべて真偽で判断できる。
例文④
学者は命題を日々追求していくのが仕事である。
【命題を使う時の注意点】
命題は「AはBである」といったような真偽を判断できる文や式のことを指します。
そのためビジネスシーンでは誤用とされる場合が多いので、類義語である「問題」「課題」「使命」などと上手く言い換えて使用しましょう。
「命題」の類義語・言い換え5選
『命題』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 宿題
- 課題
- 使命
- 案件
- 問題
類義語①宿題の意味
- 家庭でやってくるべきものとして教師が児童・生徒に課する、学習上の課題。「夏休みの―」
- 解決が後日に持ち越された課題。「その件は今後の―にする」
引用:goo辞書
翌日の朝、学校で先生が数学の宿題を回収した。
類義語②課題の意味
- 与える、または、与えられる題目や主題。「論文の―」「―図書」
- 解決しなければならない問題。果たすべき仕事。「公害対策は今日の大きな―である」「緊急―」
引用:goo辞書
私たちは環境問題に対処するため、新しい課題に取り組んでいます。
類義語③使命の意味
- 使者として受けた命令。使者としての務め。「特別な―を帯びる」
- 与えられた重大な務め。責任をもって果たさなければならない任務。「教師の―」
引用:goo辞書
彼女は人の命を救うという使命感を持って、看護師として働いています。
類義語④案件の意味
- 問題となっている事柄。審議しなければならない事柄。「重要―」
- 訴訟になっている箇条。訴訟事件。
引用:goo辞書
現在の案件を先に取り組む必要があります。
類義語⑤問題の意味
- 解答を求める問い。試験などの問い。「数学の―を解く」「入試―」
- 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。「そんな提案は―にならない」「経済―」「食糧―」
- 困った事柄。厄介な事件。「新たな―が起きる」 世間が関心をよせているもの。話題。「―の議員」
引用:goo辞書
問題が発生した場合には、カスタマーセンターにお問い合わせ下さい。
「命題」と「定理」の違いは?
「命題」と「定理」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「命題」には真または偽のいずれかを明言する文や式という意味がありますが、
それに対し「定理」には、証明によって確立された命題という意味があります。
命題は「りんごは赤い」といったように事実や真偽を確かめることができるものです。
定理は命題の一種で「すべての三角形の内角の合計は180度である」のように本当かどうかを証明する必要がある命題のことです。
「命題」は英語で『proposition』
命題は英語の『proposition』に言い換えることができます。
英語の『proposition』には
- (特に商業上の)提案・提議・計画・案
- (商取引などで)条件の提示
という意味があります。
「命題」の対義語・反対語はありません
命題の対義語は、ありません。