「叙情詩」という言葉には、「作者の感情や情緒を表現した詩」という意味があります。
詩などの作品を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「叙情詩」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
叙情詩の意味は『作者の感情や情緒を表現した詩』
叙情詩の読み方は「じょじょうし」です。
古代ギリシア時代に、リラという楽器の演奏にあわせて気持ちを表現していたことに由来していると言われています。
『叙情詩』には
- 作者の感情や情緒を表現した詩
- リリック
などの意味があります。
「叙情詩」の正しい使い方を例文で紹介!
「叙情詩」は、作者の感情や情緒を表現した詩を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
国語の授業で、叙情詩を読んだ。
例文②
叙情詩の言葉が心に響いた。
例文③
秋の夜長に叙情詩を読む。
例文④
彼女の叙情詩の朗読は、とても心地よい。
例文⑤
いつか僕も叙情詩を書いてみたい。
【叙情詩を使う時の注意点】
「叙情詩」で有名な詩人は、石川啄木や中原中也、三好達治、高村光太郎などがあげられます。
作者の心情を表す詩は親しみやすいので、小・中学や高校の国語の教材になっているものも多くあります。
「叙情詩」の類義語・言い換え2選
『叙情詩』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 抒情詩
- リリック
類義語①抒情詩の意味
叙事詩・劇詩とともに詩の三大部門の一。作者の感情や情緒を表現した詩。リリック。
引用:goo辞書
抒情詩の解説を書きました。
類義語②リリックの意味
このリリックが心に刺さる。
「叙情詩」と「叙事詩」の違いは?
「叙情詩」と「叙事詩」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「叙情詩」には作者の感情や情緒を表現した詩という意味がありますが、
それに対し「叙事詩」には、歴史的事件・英雄の事跡・神話などを題材に、民族または国民共同の意識を仮託した長大な韻文という意味があります。
どちらの言葉も詩の三代部門の1つですが、表している内容が異なります。
「叙情詩」は主に作者の心情を表すものですが、「叙事詩」は歴史的事件などを題材にしたものです。
「叙情詩」は英語で『lyric poem』
叙情詩は英語の『lyric poem』に言い換えることができます。
英語の『lyric poem』には
- 叙情詩
という意味があります。
「叙情詩」の対義語・反対語は『叙事詩』
叙情詩の対義語は、『叙事詩』になります。
叙事詩の意味
叙情詩・劇詩とともに詩の三大部門の一。歴史的事件、英雄の事跡、神話などを題材に、民族または国民共同の意識を仮託した長大な韻文。「イリアス」「オデュッセイア」「ニーベルンゲンの歌」など。エピック。
引用:goo辞書
叙事詩には
- 歴史的事件・英雄の事跡・神話などを題材に、民族または国民共同の意識を仮託した長大な韻文
などの意味があり、歴史的事件などを題材に書かれた詩を表す際に用いられます。
この作品は、現代版の叙事詩と言われている。
作者の感情や情緒を表現した詩を表す「叙情詩」に対して、歴史的事件などを題材に書かれた詩を表す「叙事詩」は、反対の意味の言葉として使うことができます。