「体裁」という言葉には、「外から見た感じ」という意味があります。
「体裁を整える」などの言い方でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「体裁」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「体裁」の意味は『外から見た感じ』
【体裁の意味】
1 外から見た感じ・ようす。外見。外観。
2 世間の人の目にうつる自分のかっこう。世間体。みえ。
3 それらしい形式。
4 相手を喜ばせるような振る舞いや口先だけの言葉。
引用:goo辞書
体裁の読み方は「ていさい」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「体」は見かけの様子
- 「裁」は外見
の2つが合わさってできた言葉です。
『体裁』には
- 外から見た感じ・様子
- 世間の人の目にうつる自分のかっこう
- それらしい形式
- 相手を喜ばせるような振る舞いや口先だけの言葉
などの意味があります。
「体裁」の正しい使い方を例文で紹介!
「体裁」は、外から見た様子などを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
写真映えするように、料理の体裁を整えた。
例文②
彼はいつも体裁を保つように気を張っている。
例文③
新人が作った書類の体裁を整えた。
例文④
隣の家のおばさんは、体裁のよいことばかりいう。
例文⑤
主任は自分の体裁を守ることばかり考えている。
【体裁を使う時の注意点】
「たいさい」ではなく、「ていさい」と読むのが正解です。
間違いやすいので、しっかりと覚えておきましょう。
「体裁」の類義語・言い換え4選
『体裁』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 見た目
- 体面
- 世間体
- 世辞
類義語①見た目の意味
外から見たようす・感じ。
引用:goo辞書
母は還暦を過ぎても、見た目を気にしている。
類義語②体面の意味
人が世間に対してもっている誇りや面目。世間体 (てい) 。
引用:goo辞書
うちの両親は、体面を保つために人前では仲の良いふりをしている。
類義語③世間体の意味
世間に対する体裁や見え。
引用:goo辞書
祖母は世間体を気にするタイプです。
類義語④世辞の意味
他人に対する愛想のよい言葉。人に気に入られるような上手な口ぶり。おせじ。
引用:goo辞書
八百屋のおじさんは、世辞がうまい。
「体裁」と「レイアウト」の違いは?
「体裁」と「レイアウト」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「体裁」には外から見た感じ・様子という意味がありますが、
それに対し「レイアウト」には、配置・配列という意味があります。
「体裁」は、世間の人の目にうつる自分のかっこうという世間体の意味合いで使われます。
「レイアウト」は、紙面の文字や図、写真などを仕上がりが良いように配置するという意味で使われることが多い言葉です。
どちらも見た目のことを表す言葉ですが、使う場面が異なりますので、覚えておきましょう。
「体裁」は英語で『cosmetical acceptability』
体裁は英語の『cosmetical acceptability』に言い換えることができます。
英語の『cosmetical acceptability』には
- 体裁
という意味があります。
「体裁」の対義語・反対語は『実質』
体裁の対義語は、『実質』になります。
実質には
- 実際に事物に備わっている内容や性質
などの意味があり、物事の中身や本質を表す際に用いられます。
グループの実質上のリーダーは薮くんです。
外から見た感じを表す「体裁」に対して、実際に事物に備わっている内容や性質を表す「実質」は、反対の意味の言葉として使うことができます。