「厭わない」という言葉には、「嫌がらないこと」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「厭わない」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
厭わないの意味は『嫌がらないこと』
厭わないの読み方は「いとわない」です。
嫌に思う、嫌うという意味の「厭う」の否定系の言葉です。
『厭わない』には
- 嫌がらない事
- 行動することをためらわない
などの意味があります。
「厭わない」の正しい使い方を例文で紹介!
「厭わない」は、嫌がらないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
娘のためなら、ゲームの課金も厭わない。
例文②
彼女に喜んでもらえるなら、高い出費も厭わない。
例文③
部のみんなのためなら、努力を厭いません。
例文④
家族のためなら、どんな苦労も厭わず頑張れます。
例文⑤
日々の練習を厭わずに続けた結果、念願の甲子園出場を勝ち取ることができました。
【厭わないを使う時の注意点】
本来であれば好んですることではないけれども、目的達成のためならば行うという場面で「厭わない」を使います。
「好き」や「好む」とは少し違ったニュアンスをもっていますので、注意して使いましょう。
「厭わない」の類義語・言い換え3選
『厭わない』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 嫌がらない
- 避けない
- 構わない
類義語①嫌がらないの意味
ラ行五段活用の動詞「嫌がる」の未然形である「嫌がら」に、打消の助動詞「ない」が付いた形。
引用:Weblio辞書
薮さんはどんな仕事も嫌がらずに笑顔で引き受けてくれるので、好感度が高い。
類義語②避けないの意味
カ行下一段活用の動詞「避ける」の未然形である「避け」に、打消の助動詞「ない」が付いた形。
引用:Weblio辞書
面倒ごとを避けない真摯な姿勢は見習いたい。
類義語③構わないの意味
[連語]《動詞「かまう」の未然形+打消しの助動詞「ない」》差し支えない。気にしない。
引用:Weblio辞書
明日の朝の提出でも構わないですよ。
「厭わない」と「構わない」の違いは?
「厭わない」と「構わない」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「厭わない」には嫌がらないことという意味がありますが、
それに対し「構わない」には、差し支えないという意味があります。
どちらも嫌ではないことや、その物事を避けないことを表す言葉です。
意味に大きな違いはありませんが、「厭わない」の方がその物事に対して積極的な意味合いをもっています。
「厭わない」は英語で『be willing to』
厭わないは英語の『be willing to』に言い換えることができます。
英語の『be willing to』には
- 意思がある
- 厭わない
という意味があります。
「厭わない」の対義語・反対語は『厭う』
厭わないの対義語は、『厭う』になります。
厭うには
- 嫌って避ける
- 嫌がる
などの意味があり、嫌がって避けることを表す際に用いられます。
僕の彼女は、女子同士群れることを厭う。
嫌がらないことを意味する「厭わない」に対して、嫌がって避けることを表す「厭う」は、反対の意味の言葉として使うことができます。