「健全」という言葉には、「身心が正常に働き、健康であること」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「健全」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「健全」の意味は『身心が正常に働き、健康であること』
【健全の意味】
1 身心が正常に働き、健康であること。また、そのさま。
2 考え方や行動が偏らず調和がとれていること。また、そのさま。
3 物事が正常に機能して、しっかりした状態にあること。また、そのさま。
引用:goo辞書
健全の読み方は「けんぜん」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「健」は体が丈夫で、しっかりしている
- 「全」は欠けるところがない
の2つが合わさってできた言葉です。
『健全』には
- 身心が正常に働き、健康であること
- 考え方や行動が偏らず調和がとれていること
- 物事が正常に機能して、しっかりした状態にあること
などの意味があります。
「健全」の正しい使い方を例文で紹介!
「健全」は、身心が正常に働き、健康であることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
「健全なる精神は、健全なる身体に宿る」と言われている。
例文②
今日の飲み会は、健全な時間に終了した。
例文③
一人暮らしをするようになってから、健全な生活を送るように気をつけています。
例文④
青少年の健全育成のための活動を行なっています。
例文⑤
我が社は健全な経営を行っていますので、ご安心ください。
【健全を使う時の注意点】
「健全なる精神は健全な身体に宿る」とは、古代ローマの詩人デキムス・ユニウス・ユウェナリスの言葉です。
現代では「身体が健全であるならば、自然と心も健全になる」という意味の言葉として使われていますので、併せて覚えておきましょう。
「健全」の類義語・言い換え5選
『健全』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 健康
- 良好
- 元気
- 適切
- 優良
類義語①健康の意味
精神の働きやものの考え方が正常なこと。また、そのさま。健全。
引用:goo辞書
いつも明るく健康的な考え方ができる彼女のことを尊敬します。
類義語②良好の意味
よいこと。好ましい状態であること。また、そのさま。
引用:goo辞書
おおむね良好な毎日を送っている。
類義語③元気の意味
体の調子がよく、健康であること。また、そのさま。
引用:goo辞書
しばらくお見かけしませんでしたが、お元気でしたか?
類義語④適切の意味
状況・目的などにぴったり当てはまること。その場や物事にふさわしいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
そのテレビ番組は、子供が見るのに適切な内容です。
類義語⑤優良の意味
他のものより、すぐれていること。また、そのさま。
引用:goo辞書
子供の頃は、健康優良児でした。
「健全」と「健康」の違いは?
「健全」と「健康」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「健全」には身心が正常に働き、健康であることという意味がありますが、
それに対し「健康」には、精神の働きやものの考え方が正常なことという意味があります。
「健全」は人間以外にも使うことができる表現であることに対して、「健康」は、人間だけに使われるという点が違います。
また「健全」は、身体だけでなく内面の状態を表す際によく使われますが、「健康」は身体の状態を表す際に使われることが多い言葉です。
2つの言葉は似たような意味をもっていますが、細かいニュアンスが異なりますので、注意して使い分けましょう。
「健全」は英語で『healthy』
健全は英語の『healthy』に言い換えることができます。
英語の『healthy』には
- 健康な
- 健全な
などという意味があります。
「健全」の対義語・反対語は『不健全』
健全の対義語は、『不健全』になります。
不健全には
- 心身が健やかでないこと
- 物事の状態などがゆがんでいること
などの意味があり、心身が健やかでないことを表す際に用いられます。
大学生の時は、昼夜逆転生活という不健全な暮らしをしていた。
身心が正常に働き、健康であることという意味の「健全」に対して、心身が健やかでないことという意味の「不健全」は、反対の意味の言葉として使うことができます。