IT業界などでよく使われている『グリッド』には、『格子』『焼き網』『送電網』という意味があります。
情報技術が発展し、社会のデジタル化が進む中で、IT用語に関する知識が求められる仕事も増えています。
言葉の意味を理解することで、自分自身のスキルアップや自己成長にも繋がるでしょう。
この記事では『グリッド』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
グリッドの意味は12パターン
- 〔窓などの〕格子
・The architect designed the building as a grid-like structure. : 建築家はそのビルを、格子状の建物にデザインした。 - 格子[碁盤目]状(のもの)
- 〔肉・魚などの〕焼き網
- 〔地図や光学機器の〕グリッド◆位置を特定するために基準となる縦横の線。
- 《コ》グリッド◆図形などを配置するときに表示させる、基準となる仮想の方眼。グリッド自身は印刷されない。
- 〔電気・ガスなどの〕配管網
- 〔高圧線の〕送電系統、送電網
- 〔蓄電池の〕グリッド
- 〔電子管の〕グリッド
- 〔アメフトの〕競技場◆【同】gridiron
- 〔真空管などの〕グリッド、制御格子◆【同】control grid
- 〔自動車競技の〕グリッド、スタート位置◆出走車ごとに線でマークされたスターティング・ポイント。◆【同】starting grid
引用:英辞郎
グリッドは英語で『grid』と表記され
・窓などの格子
・碁盤目になった格子状のもの
・グリル焼き網
・地図などに引く位置特定のための格子状の線
・仮想の方眼線
・配管網
・高圧線の送電網
・蓄電池のグリッド
・電子管のグリッド
・アメフトの競技場
・モータースポーツのスタート位置
などの意味があります。
カタカナ語のグリッドは『grid』が語源となっており、各分野ごとに少しずつ違う使われ方をしていますので、詳しく見ていきましょう。
IT業界でのグリッドの意味は罫線・高性能なコンピュータ・WEBのページデザイン
IT業界で使われるグリッドには、罫線や高性能なコンピュータ・WEBのベージデザインという意味があります。
グリッドの意味①グリッド線『罫線』
グリッド線とは、Wordの画面上で表示される罫線のことである。紙媒体のレポート用紙に印刷されているような直線が、文書内に灰色の線として表示される。グリッド線を表示させることには、文章の配置を視覚的に把握しやすいといったメリットがある。なお、グリッド線は画面表示でのみ表れ、印刷された文書には反映されない。
引用:IT用語辞典バイナリ
『グリッド線』には
・wordで表示される罫線
・画面上だけの目安になる線
などの意味があります。
グリッド線を目安に、文章を作る。
グリッドの意味②グリッドコンピューティング『高性能なコンピュータ』
グリッドコンピューティングとは、ネットワークを介して複数のコンピュータを結び付けることで1台の仮想的な高性能コンピュータを構成する技術である。
グリッドコンピューティングは、従来はスーパーコンピュータで行っていたような複雑で時間のかかる計算を、ネットワーク上に分散しているワークステーションやパソコンなどを利用して代替しようとする構想である。グリッドコンピューティングでは、個々のコンピュータの性能は低くても、複数のコンピュータに並行、かつ、分散して処理させることで、大量の情報を高速に処理することができる。
引用:IT用語辞典バイナリ
『グリッドコンピューティング』には
・ネットを使って、複数のパソコンを連携させて1つの高性能なコンピュータにする
などの意味があります。
グリッドコンピューティングにすることで、大量のデータ処理も可能になった。
グリッドの意味③グリッドレイアウト『WEBページデザイン』
グリッドレイアウトとは、Webページなどのデザイン手法の一つで、画面やページを縦横に分断する直線で格子状に分割し、これを組み合わせて内部の要素の大きさや配置を決定していく方式。特に、ページを方眼紙のように同じ大きさの微細な正方形に分割して領域の構成単位とする方式を指すことが多い。
見出しや文章、画像、余白など内部の構成要素の境界線が必ず格子状の線(グリッド線)に合うように配置する。様々な大きさの要素を複雑に配置してもすっきりした見やすい構成にすることができる。格子線はレイアウトの決定時に仮想的に引かれるもので、ページ上に実線として表示されるわけではない。
『グリッドレイアウト』には
・画像やテキストを格子(グリッド)に合うよう配置すること
などの意味があります。
グリッドレイアウトを使ったら、バランスのとれた画面になった。
グリッドの各業界ごとの意味
『グリッド』は、建築業界やスマホ・カメラなどでもよく聞く言葉です。
各業界での意味をしっかりと理解し、シーンに合わせて使い分けていきましょう。
建築業界『図面の格子線』
製図の際に、図面に縦横に引いた格子をグリッドと呼ぶ。手書きの図面では方眼用紙を使用する。
英語のグリッド(grid)には格子や碁盤の目などの意味がある。建築でも格子状のものを指す。
CADで作図する場合にもグリッドを表示できる。ただし、格子状に直線が入るのではなく、等間隔にドットを表示させてグリッドとして使用する。ドットの間隔は変更が可能。
建築業界では、『製図をするとき、図面に引いた格子線』という意味で使われています。
・図面作成のCAD用語でも使われます。
家の平面図の作成にグリッドを使う。
スマホ・カメラ『グリッド線』
カメラアプリでいう「グリッド線」は、プレビュー画面に垂直・水平各2本引かれた線であり、合計で9つの格子状領域(グリッド)に分割します。『設定』→「写真とカメラ」画面にある「グリッド」スイッチを有効にしておくと、撮影モードが「写真」または「スクエア」のときだけ表示されます。なお、線は仮想的に表示されるにすぎず、撮影される写真に写り込むことはありません。
引用:マイナビニュース
スマホ・カメラでは、『垂直・水平に引かれた分割の線』という意味で使われています。
・写真の構図を考えて撮りたい時に、グリッド線表示を使うと便利です。
スマホで被写体を上手く撮りたいなら、グリッド線アプリが役に立つ。
グリッドの類義語1選
『グリッド』の類義語は1つあります。
①メッシュ
類義語①『メッシュ』の意味
グリッドの関連用語3選
『グリッド』を使った関連用語は3つあります。
①スマートグリッド
②オフグリッド
③パワーグリッド
関連用語①『スマートグリッド』の意味
「Smart grid」とは、次世代電力網を意味する英熟語である。エンドユーザーのさまざまな電力需要を満たすために、デジタルおよびその他の高度なテクノロジーを使用して、すべての発電源からの電力の輸送を監視および管理する電力ネットワークを指す。
引用:weblio辞書
関連用語②『オフグリッド』の意味
関連用語③『パワーグリッド』の意味
「Power grid」とは、配電網、電力網、送電網を意味する英熟語である。電力を消費者に届けるためのネットワークで、発電所、送電線と鉄塔、および個々の消費者向け配電線が含まれる。
引用:weblio辞書
グリッドの対義語・反対語はない
グリッドの対義語は、日本語・英語ともにありません。