「版図」という言葉には、「一国の領土」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉なので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「版図」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「版図」の意味は『一国の領域』
版図の読み方は「はんと」です。
「版」と「図」それぞれの意味は
- 「版」は、戸籍
- 「図」は、物事を書き表したもの
この2つが組み合わされた言葉です。
「版図」は、「戸籍を表したもの」という意味から、国の領土という意味をもつようになりました。
『版図』には
- 一国の領土
- 領土
- 勢力範囲
などの意味があります。
「版図」の正しい使い方を例文で紹介!
「版図」は、領土や勢力範囲を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この武将は、その戦いで版図を広げました。
例文②
戦争で勝利した国は、版図を拡大しました。
例文③
織田信長は版図を西から段々と広げていきました。
例文④
アメリカは独立後にどんどん版図を拡大しました。
例文⑤
その大王は、一代で版図をかなり広げたと言われています。
【版図を使う時の注意点】
「版図」は「はんず」と読み間違えることが多い言葉ですので、「はんと」という正しい読み方で覚えましょう。
現代では見聞きすることが少ない言葉ですが、歴史小説や時代劇などで使われることが多い言葉です。
「版図」の類義語・言い換え3選
『版図』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 縄張り
- テリトリー
- 領土
類義語①縄張りの意味
動物の個体や集団が、それぞれの生活の場を確保するために、他の個体や集団の侵入を許さない地域。テリトリー。
引用:goo辞書
ここはわたしたちの縄張りです。
類義語②テリトリーの意味
国の領土。
引用:goo辞書
敵のテリトリーに、うかつに入ってはいけない。
類義語③領土の意味
この島は、日本の領土とされています。
「版図」と「領土」の違いは?
「版図」と「領土」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「版図」には一国の領土という意味がありますが、
それに対し「領土」には、領有している土地という意味があります。
「版図」には「領土」という意味があるため、類義語として使うことができます。
しかし、「版図」には、勢力範囲という意味合いがありますが、「領土」にはありません。
「版図」は英語で『territory』
版図は英語の『territory』に言い換えることができます。
英語の『territory』には
- 領土
- 領地
などという意味があります。
「版図」の対義語・反対語は、ありません
版図の対義語は、ありません。