「丑三つ時」という言葉には、「午前2時から2時半の真夜中」という意味があります。
深夜を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「丑三つ時」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「丑三つ時」の意味は『午前2時から2時間半の真夜中』
丑三つ時の読み方は「うしみつどき」です。
語源となる「丑三つ」は、時間を十二支で示す「延喜法」が関係しています。
「延喜法」では、干支が2時間ずつ割り当てられ、24時間を刻みます。
十二支の初めである「子」が午後11時から午前1時までを表しその後2時間ずつ進むため、「丑の刻」は午前1時から3時です。
丑の刻である午前1時から3時を、30分ずつ分けた3番目にあたる時間が「丑三つ時」と言われており、午前2時から2時30分までを表します。
『丑三つ時』には
- 丑の刻を四つに分けた第3にあたる時
- 真夜中
- 午前2時から2時半頃
- 午前3時から3時半頃
などの意味があります。
「丑三つ時」の正しい使い方を例文で紹介!
「丑三つ時」は午前2時から2時半までの真夜中を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
丑三つ時まで起きているなんて、久しぶりだ。
例文②
ふと目が覚めたら丑三つ時だった。
例文③
丑三つ時に、外出するのはなんとなく気が引ける。
例文④
丑三つ時でも、繁華街は明るくてなんだか安心する。
例文⑤
丑三つ時に一人で田舎の道を歩くのは勇気がいる。
【丑三つ時を使う時の注意点】
古代中国の「陰陽五行」という考えでは、「丑三つ時」は、鬼が出入りすると言われていました。
そのため現在でも、「丑三つ時」といえば不気味なイメージが残っており、ホラー小説や映画などで使われることがあります。
「丑三つ時」の類義語・言い換え3選
『丑三つ時』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 夜分
- 真夜中
- 夜半
類義語①夜分の意味
よる。夜中。
引用:goo辞書
夜分遅くに失礼いたします。
類義語②真夜中の意味
夜の最も更けた時。深夜。
引用:goo辞書
お腹が空いたので、真夜中にカップラーメンを食べてしまった。
類義語③夜半の意味
夜中。
引用:goo辞書
夜半から雪が降り、朝には膝くらいまで積もりました。
「丑三つ時」は英語で『dead of night』
丑三つ時は英語の『dead of night』に言い換えることができます。
英語の『dead of night』には
- 草木も眠る丑三つ時
- 夜中
などという意味があります。
「丑三つ時」の対義語・反対語は『日中』
丑三つ時の対義語は、『日中』になります。
日中には
- 日がのぼっている間
- ひるま
などの意味があり、昼間を表す際に用いられます。
今日の日中は、風が強い予報です。
真夜中という意味のある「丑三つ時」に対して、昼間という意味の「日中」は、反対の意味の言葉として使うことができます。