IT業界などでよく使われている『スタック』には、『後に入力したデータが先に出力される』という意味があります。
情報技術が発展し、社会のデジタル化が進む中で、IT用語に関する知識が求められる仕事も増えています。
言葉の意味を理解することで、自分自身のスキルアップや自己成長にも繋がるでしょう。
この記事では『スタック』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
スタックの意味は後に入力したデータが先に出力される
スタック は、コンピューターのプログラミングにおける、データ構造の一。後に入力したデータが先に出力される。
引用:goo辞書
スタックは英語で『stack』と表記され
- 後に入力したデータが先に出力される
などの意味があります。
カタカナ語のスタックは『stack』が語源となっており、「積み重ねる」と言う意味があります。
各分野ごとに少しずつ違う使われ方をしていますので、詳しく見ていきましょう。
IT業界でのスタックの意味は『リストの中でデータの挿入、削除が先頭からしかできないもの』
IT業界で使われるスタックには、リストの中でデータの挿入、削除が先頭からしかできないものという意味があります。
スタックの意味①『リストの中でデータの挿入・削除が先頭からしかできないもの』
スタックは、データ構造の一つであるリストの中で、特に挿入、削除がリストの先頭からしかできないものである。
引用:IT用語辞典バイナリ
『スタック』には
・リストの中でデータの挿入、削除が先頭からしかできないもの
などの意味があります。
パソコン上の文字入力画面の「元に戻す」はスタックによるものである。
スタックの各業界ごとの意味
『スタック』は、ビジネスや車などでもよく聞く言葉です。
各業界での意味をしっかりと理解し、シーンに合わせて使い分けていきましょう。
ビジネス『プロジェクトの進展が何らかの理由で止まってしまうこと』
ビジネス領域では、プロジェクトの進展が何らかの理由で止まってしまったり、複数のトラブルによって「詰んで」しまったりする際などに用いる。
引用:シマウマ用語集
ビジネスでは、『プロジェクトの進展が何らかの理由で止まってしまうこと』という意味で使われています。
様々な見積もりが甘く、プロジェクトがスタックしてしまった。
車『ぬかるみや雪などにはまって立ち往生すること』
ぬかるみ、雪などにはまって、自動車が立ち往生すること。
引用:コトバンク
車では、『ぬかるみや雪などにはまって立ち往生すること』という意味で使われています。
この場合の英語の綴りはstuckです。
車がスタックした時にアクセルを踏むとかえって状況が悪化する。
スタックの類義語は『後入先出法』
『スタック』の類義語は1つ。
①後入先出法(あといれさきだしほう)
類義語①後入先出法の意味
コンピュータープログラミングのスタックと呼ばれるデータ構造で、最後に格納したデータが最初に取り出される方式。LIFO(ライフォ)。
引用:Weblio辞書
スタックの関連用語3選
『スタック』を使った関連用語は3つあります。
- セキュリティスタック
- スタック工法
- ゲート・スタック
関連用語①セキュリティスタックの意味
組織のシステム・ネットワークに設置されたセキュリティ製品やツール、対策の総称です。
セキュリティスタックは例えば、ネットワーク防護のために設置されたファイアウォールやIDS/IPS、コンピュータを防護するアンチウイルスソフトやEDR、アクセスコントロールを行う管理システムなど、あらゆる対策を含みます。
関連用語②スタック工法の意味
半導体チップの平面にセルを複層積み上げて集積度を高める技術。
関連用語③ゲート・スタックの意味
MOSトランジスタは、薄い絶縁膜の上にゲート電極を載せた構造であり、これをゲート・スタックと呼んでいる。
引用:SEMI-NET
スタックの対義語・反対語はキュー
スタックの対義語は、キューになります。
キューには
- 先入れ先出し方式のデータ構造のこと
などの意味があり、レジの待ち行列に例えられます。
スタックは後入れ先出し、キューは先入れ先出しで古いデータから処理していきます。