「残当」という言葉には、「残念だが当然を略した言葉」という意味があります。
インターネット上で、予測された出来事が起こった際の感想を表す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「残当」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「残当」の意味は『残念だが当然を略した言葉』
残当の読み方は「ざんとう」です。
語源は「残念だが当然」から来ており、
- 「残」は残念という言葉の1文字目
- 「当」は当然という言葉の1文字目
の2つが合わさってできた言葉です。
2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)上の「なんでも実況(ジュピター)」板で誕生した、通称「なんJ用語」と呼ばれるインターネットスラングのひとつです。
『残当』には
- 残念だが当然
という意味があります。
「残当」の正しい使い方を例文で紹介!
「残当」は、予測された出来事が起こった際の感想を表す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
先輩が部署異動になったけど、セクハラがひどかったから残当だと思う。
例文②
監督の采配がクソだったから、試合に負けたのは残当だ。
例文③
一夜漬けだったんだから、試験に落ちたのは残当だよ。
例文④
好きだったカフェが閉店しちゃったけど、お客さんが少なかったし残当の結果かな。
【残当を使う時の注意点】
あくまでインターネットスラングなので、ビジネスシーンや目上の人との会話で使うのは避けた方がいいでしょう。
また、インターネット上でも、意味が通じない・一定の年齢以上の人が使う死語として扱われることもあります。
「残当」の類義語・言い換え4選
『残当』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 妥当
- 至当
- 自業自得
- 因果応報
類義語①妥当の意味
実情によくあてはまっていること。適切であること。また、そのさま。
引用:goo辞書
無断欠勤が続いていたので、後輩の解雇は妥当な判断だと思います。
類義語②至当の意味
きわめて当然であり、適切であること。きわめて妥当であること。また、そのさま。
引用:goo辞書
彼女の成績はずば抜けて良かったから、最優秀賞に選ばれるのは至当の結果です。
類義語③自業自得の意味
仏語。自分の行為の報いを自分自身が受けること。一般に、悪業の報いを受けることにいう。自業自縛。
引用:goo辞書
信号無視して捕まるのは自業自得です。
類義語④因果応報の意味
人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。
引用:goo辞書
彼は散々人の悪口を言ってきたんだから、口をきいてもらえなくなるのは因果応報だよ。
「残当」の対義語・反対語は『理不尽』
残当の対義語は、『理不尽』になります。
理不尽には
- 道理をつくさないこと
- 道理に合わないこと
などの意味があり、矛盾していたり、筋が通らないことを表す時に用いられます。
上司のミスの責任を取らされて、理不尽な思いをしました。
「残当」は予測された事態が起きた時に、そうなって当然であるという感想を表現する言葉ですが、「理不尽」は出来事の因果の筋が通らない時に用いられる言葉です。