「せびる」という言葉には、「金銭や品物を無理にもらい受けようと頼む」という意味があります。
何かをねだる時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「せびる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「せびる」の意味は『金銭や品物を無理にもらい受けようと頼む』
せびるの漢字表記はありません。
語源は、「せぶる」の音が変化したものです。
「せぶる」は「せびる」と同じ意味で、金銭や品物を無理やりもらおうとねだることを意味しています。
『せびる』には
- 金銭や品物を無理にもらい受けようと頼む
- ねだる
などの意味があります。
「せびる」の正しい使い方を例文で紹介!
「せびる」は、金銭や品物を無理にもらい受けようと頼む際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
ついに息子がお小遣いをせびってくるようになった。
例文②
彼女にお金をせびるようじゃ、お前も終わりだな。
例文③
最近、彼がお金をせびってくるのが嫌だ。
例文④
弟が母にお小遣いをせびっている。
例文⑤
クリスマスが近づき、妻がハイブランドバッグをせびってくる。
【せびるを使う時の注意点】
金銭や品物を無理にもらい受けようと頼むという意味の「せびる」は、方言ではなく標準語として使われている言葉です。
しかし、愛媛県に「せびる」という方言があり、いじめることやからかうこと、嫌がらせをするという意味で使われています。
同じ言葉ですが、意味が異なりますので気をつけましょう。
「せびる」の類義語・言い換え4選
『せびる』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ゆする
- 詐取
- ねだる
- 取り立てる
類義語①ゆするの意味
人をおどして金品を出させる。
引用:goo辞書
彼は飲み屋で、怖いお兄さんに金をゆすられたらしい。
類義語②詐取の意味
金品をだまして取ること
引用:goo辞書
祖母はオレオレ詐欺にあい、大金を詐取された。
類義語③ねだるの意味
甘えたり、無理に頼んだりしてほしいものを請い求める。せがむ。せびる。
引用:goo辞書
孫に可愛くねだられると、ついつい買ってあげてしまう。
類義語④取り立てるの意味
催促し徴収する。強制的に取る。
引用:goo辞書
大家が滞納していた家賃を取り立てにきた。
「せびる」と「たかる」の違いは?
「せびる」と「たかる」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「せびる」には金銭や品物を無理にもらい受けようと頼むことという意味がありますが、
それに対し「たかる」には、人に金品をせびることや、一つところに集まることという意味があります。
「せびる」も「たかる」も、お金や品物をもらうために相手にしつこく頼むことを意味しています。
しかし、「たかる」には何かを求めて一つの場所に集まるという意味もありますが、「せびる」にはありません。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「せびる」は英語で『gouge』
せびるは英語の『gouge』に言い換えることができます。
英語の『gouge』には
- 金の強要
- ゆすり
などという意味があります。
「せびる」の対義語・反対語はありません
せびるの対義語は、ありません。