『並びに』には『二つの事柄をつなぐ言葉』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『並びに』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
並びにの意味は前後二つの事柄をつなぐのに用いる語
「並びに」の「並」は、「並び立つ人」の象形から「ならぶ」を意味する「並」という漢字が成り立ちました。
『並びに』には
- 前後二つの事柄をつなぐのに用いる語
などの意味があります。
並びにの正しい使い方を例文で紹介!
『並びに』は、違う物事を繋ぐときに使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
氏名並びに電話番号を記載してください。
例文②
その情報は、紙での書類並びにパソコンのデーター両方提出してください。
例文③
保護者並びに生徒にプリントを渡します。
例文④
PTA並びに子供会両方に出席を提出します。
例文⑤
商品を、オンラインショップ並びに店頭販売で売り出そう。
【注意点】
「並びに」は、前後2つの違う物事を繋ぐ時に使う接続詞になります。なので、「○○並びに△△」として使用するのが一般的な使い方です。
「並びに」は繋ぐ2つの違う物事を基本的に、同等な物・対等な関係であることを表しています。
並びにの類義語・言い換え5選
『並びに』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
①また
②及び
③かつ
④同様に
⑤更に
類義語①またの意味
1 事柄を並列・列挙するときに用いる。ならびに。「彼は、英語もドイツ語も、―フランス語も話せる」
2 さらに別の事柄をつけ加えるときに用いる。その上。「おもしろいだけでなく、―役に立つ」「医者であり、―文学者でもある」
3 並列・列挙した事柄のうち、どれを選択してもいいときに用いる。あるいは。または。「行ってもいいし、―行かなくてもいい」
引用:goo辞書
お寿司またはラーメン、どちらがすきですか?
類義語②及びの意味
「および(及び)」とは、「並列の関係にある複数の項目を列挙、あるいは追加(付け足し)する意味で用いられる接続詞」である。主に「AおよびB」「A、B、CおよびD」のような形で用いられる。
引用:weblio辞書
類義語③かつの意味
[副]
1 (「…かつ…」または「かつ…かつ…」の形で)二つの行為や事柄が並行して行われることを表す。一方では。「―飲み、―歌う」
2 ちょっと。わずかに。
3 そのそばから。すぐに。
[接]
ある事柄に他の事柄が加わることを表す。そのうえ。それに加えて。「講演はおもしろく―有意義だった」
引用:goo辞書
新商品はとても面白く、かつ世代に関係なく人気が出そうだ。
類義語④同様にの意味
同じであること。ほとんど同じであること。また、そのさま。「前の事件と—な(の)手口」「兄弟—に育てられる」
引用:weblio辞書
類義語⑤更にの意味
1 同じことが重なったり加わったりするさま。重ねて。加えて。その上に。「―一年の月日が過ぎた」「―こういう問題もある」
2 今までよりも程度が増すさま。前にも増して。いっそう。ますます。「―きれいになった」「事態は―悪くなった」
3 (あとに打消しの語を伴って)いっこうに。まったく。少しも。「―覚えがない」「反省するようすは―なく」
4 事新しく。今さら。
引用:goo辞書
スマホの起動が遅くなった。さらに、動作まで遅くなったしまった。
並びには英語でand
並びには英語の「and」で、表現することができます。
…と…、および、そして、…と…(との間に)、(…も)…も、(…と同時に)また、…しながら、…して(から)、それから、…しに
after writing down your name, age, and occupation(氏名,年齢並びに職業を記入の上)
並びにの対義語・反対語3選
並びにの対義語は、3つあります。
①もしくは
②または
③あるいは
対義語①もしくはの意味
もしくはには
・どちらか一方を選択するのに用いる語
・ひょっとして
・もしかしたら
などの意味があり、どちらか一方を決める時に用いられます。
対義語②またはの意味
似通った二つ以上の事柄のうち、どれか一つを選ぶときに用いる語。あるいは。もしくは。
引用:goo辞書
またはには
・似通った二つ以上の事柄のうち、どれか一つを選ぶときに用いる語
などの意味があり、どれか一つを選ぶときに用いられます。
対義語③あるいはの意味
[接]
同類の物事の中のどれか一つであることを表す。または。もしくは。
[副]
1 同類の事柄を列挙していろいろな場合のあることを表す。一方では。「―歌をうたい、―笛を吹く」
2 ある事態が起こる可能性があるさま。ひょっとしたら。「―私がまちがっていたかもしれない」「明日は―雨かもしれない」
引用:goo辞書
あるいはには
・同類の物事の中のどれか一つであることを表す
・同類の事柄を列挙していろいろな場合のあることを表す
・ある事態が起こる可能性があるさま
などの意味があり、同類の物事の中のどれか一つを示す時などに用いられます。
「並びに」は、違う種類のものを繋いで両方選ぶ意味がありますが、対義語はどちらか一方を選ぶときに使用します。