「猿も木から落ちる」という言葉には、「その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「猿も木から落ちる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「猿も木から落ちる」の意味は『その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ』
【猿も木から落ちるの意味】
木登りがじょうずな猿でも時には誤って落ちる。その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ。弘法にも筆の誤り。上手 (じょうず) の手から水が漏れる。
引用:goo辞書
猿も木から落ちるの読み方は「さるもきからおちる」です。
木登りが上手い猿でも、時には滑って木から落ちることもあるということが語源となっています。
このことから、誰しも時には失敗することがあるという意味をことわざになりました。
『猿も木から落ちる』には
- その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ
などの意味があります。
「猿も木から落ちる」の正しい使い方を例文で紹介!
「猿も木から落ちる」は、その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
母が卵焼きを焦がすなんて…。猿も木から落ちるだなぁ。
例文②
あの選手が、3打席連続三振!?猿も木から落ちるもんだなぁ。
例文③
彼はいつも成績トップなのに、赤点を取ってしまったらしい。まさに、猿も木から落ちるだなぁ。
例文④
猿も木から落ちるというし、過ぎたことにくよくよするなよ。
例文⑤
猿も木から落ちるというように、小さなミスは誰にでもあることさ。
【猿も木から落ちるを使う時の注意点】
「猿も木から落ちる」は、誰にでも失敗はつきものであるという意味で使われることわざです。
しかし、人を猿に例えるため、失礼だと受け取られる可能性もありますので注意が必要です。
「猿も木から落ちる」の類義語・言い換え3選
『猿も木から落ちる』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 河童の川流れ
- 弘法にも筆の誤り
- 上手の手から水が漏れる
類義語①河童の川流れの意味
その道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえ。弘法にも筆の誤り。猿も木から落ちる。
引用:goo辞書
本番でオウンゴールをするなんて…。河童の川流れだな。
類義語②弘法にも筆の誤りの意味
弘法大師のような書の名人でも、書き損じることがある。その道に長じた人でも時には失敗をすることがあるというたとえ。猿も木から落ちる。
引用:goo辞書
自分の名前を書き間違えるなんて、弘法にも筆の誤りだ。
類義語③上手の手から水が漏れるの意味
どんなに上手な人でも、ときには失敗することがあるというたとえ。
引用:goo辞書
まさに、上手の手から水が漏れるだね。
「猿も木から落ちる」と「弘法筆を択ばず」の違いは?
「猿も木から落ちる」と「弘法筆を択ばず」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「猿も木から落ちる」にはその道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえという意味がありますが、
それに対し「弘法筆を択ばず」には、真に一芸に長じた人は、どんな道具を使ってもりっぱな仕事をするたとえという意味があります。
「猿も木から落ちる」は、誰でも失敗することはあるという意味で、「弘法筆を択ばず」は、達人は、道具や環境に左右されずに良い仕事をすることができるという意味のことわざです。
「猿も木から落ちる」の類義語として使われる言い回しは「弘法にも筆の誤り」ですので、誤用しないように気をつけましょう。
「猿も木から落ちる」は英語で『Anyone can make a mistake.』
猿も木から落ちるは英語の『Anyone can make a mistake.』に言い換えることができます。
英語の『Anyone can make a mistake.』には
- だれにも過ちはあるもの
という意味があります。
「猿も木から落ちる」の対義語・反対語はありません
猿も木から落ちるの対義語は、ありません。