「背に腹は代えられない」という言葉には、「さし迫った苦痛を回避するためには、ほかのことを犠牲にしてもしかたない」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「背に腹は代えられない」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「背に腹は代えられない」の意味は『さし迫った苦痛を回避するためには、ほかのことを犠牲にしてもしかたない』
背に腹は代えられないの読み方は「せにはらはかえられない」です。
語源は、武士の時代である戦国時代に、五臓六腑が詰まった腹を切られるくらいなら、背中を切られた方が良いと背中を差し出したことだと言われています。
『背に腹は代えられない』には
- さし迫った苦痛を回避するためには、ほかのことを犠牲にしてもしかたない
などの意味があります。
「背に腹は代えられない」の正しい使い方を例文で紹介!
「背に腹は代えられない」は、さし迫った苦痛を回避するためには、ほかのことを犠牲にしてもしかたないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
契約を取るためなら、背に腹は代えられない。
例文②
合格のためなら、背に腹は代えられない。娘の塾代は出そう。
例文③
背に腹は代えられないし、単身赴任をするしかないよ。
例文④
痛い出費だが、背に腹は代えられない。
例文⑤
スマホの充電が切れた。背に腹は代えられない、充電器を買おう。
【背に腹は代えられないを使う時の注意点】
「背に腹は代えられない」は、「背を腹には代えられない」や「背に腹は変えられない」などと誤って使用されることが多いため、注意が必要です。
「背に腹は代えられない」の類義語・言い換え3選
『背に腹は代えられない』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- やむを得ない
- 小の虫を殺して大の虫を助ける
- 時の用には鼻をも削ぐ
類義語①やむを得ないの意味
避けることができない、または避けることが困難な状況や事象を指す表現である。
引用:Weblio辞書
やむを得ない事情により、彼は退職しました。
類義語②小の虫を殺して大の虫を助けるの意味
小さなことは犠牲にしても、重要なことを守る。小を捨てて大に就く。大の虫を生かして小の虫を殺す。
引用:goo辞書
小の虫を殺して大の虫を助けると言うように、どちらを優先しないといけないかはわかるでしょう。
類義語③時の用には鼻をも削ぐの意味
急を要する大事な場合には鼻を切り落とすような手段でもとったほうがよい。危急の際には手段を選ばぬことのたとえ。時の用には鼻を欠け。
引用:goo辞書
時の用には鼻をも削ぐと言うけど、いざとなると判断しにくい。
「背に腹は代えられない」は英語で『Needs must when the devil drives.』
背に腹は代えられないは英語の『Needs must when the devil drives.』に言い換えることができます。
英語の『Needs must when the devil drives.』には
- 背に腹は代えられない
という意味があります。
「背に腹は代えられない」の対義語・反対語はありません
背に腹は代えられないの対義語は、ありません。