「妙齢」という言葉には、「女性の若い年ごろ」という意味があります。
気心の知れた仲間内での会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「妙齢」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「妙齢」の意味は『女性の若い年ごろ』
妙齢の読み方は「みょうれい」です。
「妙」と「齢」は中学1年生で習う漢字で、
- 「妙」は うら若い・ 言うに言われぬほど美しい・不思議なまでにすぐれているさま
- 「齢」は生まれてから重ねてきた年数
の2つが合わさってできた言葉です。
『妙齢』には
- 女性の若い年ごろ
などの意味があります。
「妙齢」の正しい使い方を例文で紹介!
「妙齢」は、若く美しく可憐な女性・結婚適齢期の女性を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今回開発した化粧水は、美白やアンチエイジング効果に重点を置き、妙齢女性に人気が出そうなパッケージデザインにこだわりました。
例文②
着物姿の妙齢の美人がいたので、思わず二度見してしまいました。
例文③
社長の娘さんは、芸能人かと思うくらい妙齢の美人なんです。
例文④
今回の飲み会は、妙齢の女性がたくさん来ていて華やかな雰囲気でした。
例文⑤
あんなに小さかった姪っ子も見ないうちに妙齢に達していて、来月結婚すると知らせが届きました。
【妙齢を使う時の注意点】
「妙齢」は女性の若い年ごろという意味で、若く美しく可憐な女性・結婚適齢期の女性を表現する時に使われます。
また、「妙」には「不思議なまでにすぐれているさま」という意味もあり、熟練した経験のある女性と解釈してしまう人もいます。
その流れから、「妙齢」を「高齢」の意味で誤用する場合があるようなので使う際には注意が必要です。
「妙齢」の類義語・言い換え4選
『妙齢』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 女盛り
- 娘盛り
- 芳紀
- 年頃
類義語①女盛りの意味
女性の、心身ともに成熟して最も美しい年ごろ。
引用:goo辞書
妹は今まさに女盛りなので、モテモテの様子でうらやましいです。
類義語②娘盛りの意味
若い女性として最も美しい年ごろ。
引用:goo辞書
あの女優は娘盛りはとっくに過ぎているはずですが、美しすぎて見とれてしまう。
類義語③芳紀の意味
妹は、芳紀まさに20歳の女性で今をエンジョイしているらしい。
類義語④年頃の意味
一人前の年齢。特に、女性の結婚するのにふさわしい年齢。妙齢。
引用:goo辞書
娘は二十歳過ぎの年頃なのに、男性の気配が一切ないので心配です。
「妙齢」と「高齢」の違いは?
「妙齢」と「高齢」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「妙齢」には女性の若い年ごろという意味がありますが、
それに対し「高齢」には、年老いていること・老年であることという意味があります。
「妙齢」は若く美しく可憐な女性・結婚適齢期の女性を表すときに使われます。
一方で、「高齢」は年齢が高いことを指し、「お年寄り」や「ご老人」を表すときに使われる言葉です。
「妙齢」は英語で『young lady』
妙齢は英語の『young lady』に言い換えることができます。
英語の『young lady』には
- 令嬢
- お嬢さん
という意味があります。
「妙齢」の対義語・反対語は『年増』
妙齢の対義語は、『年増』になります。
年増には
- 娘盛りを過ぎた女性
などの意味があり、若い女性として最も美しい年頃を過ぎた人を表すときに用いられます。
同僚は、「あの年増女には負けたくない」と意気込んでいました。
「妙齢」は若く美しく可憐な女性・結婚適齢期の女性を指し、「年増」は若い女性として最も美しい年頃を過ぎた人を指しています。