「栄転」という言葉には、「今までより高い地位・役職に就くこと」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「栄転」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「栄転」の意味は『今までより高い地位・役職に就くこと』

栄転の読み方は「えいてん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「栄」と「転」のそれぞれの意味は、
- 「栄」は、さかえ
- 「転」は、うつすこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『栄転』には
- 今までより高い地位・役職に就くこと
- 転任をいう尊敬語としても用いる
などの意味があります。
「栄転」の正しい使い方を例文で紹介!

「栄転」は、今までより高い地位・役職に就くことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

同期が本社に栄転することになった。
例文②

課長、ご栄転おめでとうございます。
例文③

栄転することになったが、異動になるので複雑な気持ちだ。
例文④

栄転の相談をされたが、正直迷っている。
例文⑤

支店長に栄転することになり、嬉しい。
【栄転を使う時の注意点】
「栄転」は、今よりもいい地位に移ることを意味する言葉で、主にビジネスシーンで用いられます。
肩書きが変わらなくても、花形の部署に移動となった場合などにも使われますので、覚えておきましょう。
「栄転」の類義語・言い換え5選

『栄転』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 昇進
- 出世
- 昇格
- 栄達
- 栄進
類義語①昇進の意味
職務上の地位、官位などが上がること。
引用:goo辞書

来年度からの昇進が決まり、嬉しい。
類義語②出世の意味
社会的に高い身分・地位を得ること。
引用:goo辞書

出世には興味がありません。
類義語③昇格の意味
格式や階級などが上がること。また、上げること。格上げ。
引用:goo辞書

昇格試験に合格した。
類義語④栄達の意味
出世すること。高い地位、身分を得ること。
引用:goo辞書

栄達を目指してここまで頑張ってきたが、なんだか疲れてしまった。
類義語⑤栄進の意味
地位・役職などが上がること。
引用:goo辞書

部長のご栄進を心からお喜び申し上げます。

「栄転」と「昇進」の違いは?」

「栄転」と「昇進」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「栄転」には今までより高い地位・役職に就くことという意味がありますが、
それに対し「昇進」には、職務上の地位、官位などが上がることという意味があります。
どちらも職務において地位が上がることを意味する言葉ですが、一般的に「栄転」は異動や転勤を伴う場合をいい、「昇進」は転勤せずそのままの場所で身分が上がる場合に使われます。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「栄転」は英語で『promotion』

栄転は英語の『promotion』に言い換えることができます。
英語の『promotion』には
- 昇進
- 進級
- 助長
などという意味があります。
「栄転」の対義語・反対語は『降格』

栄転の対義語は、『降格』になります。
降格には
- 階級や地位などが下がること
- 格下げ
などの意味があり、階級や地位などが下がることを表す際に用いられます。

彼は、課長から主任に降格することになった。
今までより高い地位・役職に就くことという意味の「栄転」に対して、階級や地位などが下がることという意味の「降格」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
