「一役買う」という言葉には、「進んで役割を引き受ける」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「一役買う」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
一役買うの意味は『進んで役割を引き受ける』

一役買うの読み方は「ひとやくかう」です。
ひとつの役目という意味の「一役」と、進んで受け持つという意味の「買う」が組み合わさった言葉です。。
『一役買う』には
- 一つの仕事の中で、ある役割を進んで引き受ける
などの意味があります。
「一役買う」の正しい使い方を例文で紹介!

「一役買う」は、日常会話やビジネスシーンで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

町内会が定期的に行っているイベントは、地域の活性化に一役買っています。
例文②

今話題の人気俳優をCMに起用することで、商品の認知度アップに一役買うことになる。
例文③

彼女の高いコミュニケーション能力は、取引先との円滑な関係に一役買っています。
例文④

友達の彼氏から誕生日サプライズの相談を受けたので、仕掛け人として一役買うことにした。
例文⑤

彼は経理の重要な業務を任されていたから、不祥事の隠ぺいに一役買っていたらしい。
【一役買うを使う時の注意点】
基本的にはポジティブな内容で使われることが多い言葉ですが、悪事に一役買う、などのマイナスな意味でも使うことがあります。
「一役買う」の類義語・言い換え5選

『一役買う』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 力を貸す
- 関与する
- 一枚噛む
- 一肌脱ぐ
- 一端を担う
類義語①力を貸すの意味
手助けをする。援助する。助力する。
引用:Weblio辞書

後輩が新メニューの開発に悩んでいたので、少しだけ手を貸しました。
類義語②関与するの意味
ある物事に関係すること。
引用:Weblio辞書

そのプロジェクトには、複数の部署が関与しています。
類義語③一枚噛むの意味
一つの役をになって、ある事柄に参加する。参画する。一枚加わる。
引用:Weblio辞書

スタートアップ企業への投資に一枚噛むことにした。
類義語④一肌脱ぐの意味
本気になって他人のために力を貸す。
引用:Weblio辞書

外交に苦戦している現政権のために、諸外国と太いパイプを持つ大物議員が一肌脱いだとの噂です。
類義語⑤一端を担うの意味
部分的に役割や責任を持っていること。
引用:Weblio辞書

我が社の研究は、新技術の開発の一端を担っている。

「一役買う」と「一翼を担う」の違いは?

「一役買う」と「一翼を担う」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「一役買う」には進んで役割を引き受けるという意味がありますが、
それに対し「一翼を担う」には、全体の中で、一つの役割を引き受けるという意味があります。
どちらも同じような意味合いで使われますが、「一役買う」はマイナスな意味の文脈でも使われるのに対し、「一翼を担う」は悪い意味では使うことはありません。
「一役買う」は英語で『play a role』

一役買うは英語の『play a role』に言い換えることができます。
英語の『play a role』には
- 役目を果たす
- 役割を担う
という意味があります。
「一役買う」の対義語・反対語はありません

一役買うの対義語は、ありません。
