「該当」という言葉には、「特定の条件や基準に適合すること」という意味があります。
日常生活やビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「該当」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「該当」の意味は『特定の条件や基準に適合すること』

該当の読み方は「がいとう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「該」と「当」のそれぞれの意味は、
- 「該」は、当てはまる・含む
- 「当」は、当たる・適する
この2つが合わさってできた言葉です。
『該当』には
- 特定の条件や基準に適合すること
- 特定の条件や基準に適合している状態
などの意味があります。
「該当」の正しい使い方を例文で紹介!

「該当」は、特定の条件や基準に適合することを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

該当項目に丸をつけてください。
例文②

今回の調査は、こちらの条件に該当する方にお願いしています。
例文③

こちらのケースに該当される方は、期間内に登録をお願いします。
例文④

該当するデータが見つかりませんでした。
例文⑤

僕の場合は該当しませんでした。
【該当を使う時の注意点】
「該当」は、特定の条件や範囲にあてはまる場合に使われます。
公的な文書やビジネス文書でよく使われるため、カジュアルな会話ではやや堅く感じられることがありますので、時と場合に応じて使うようにしましょう。
「該当」の類義語・言い換え4選

『該当』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 当てはまる
- 適合
- 一致
- 符合
類義語①当てはまるの意味
合致すること、適合すること。もしくは、該当すること。
引用:Weblio辞書

このルールはすべての社員に当てはまる。
類義語②適合の意味
ある条件や事情にぴったり当てはまること。
引用:Weblio辞書

この製品は安全基準に適合しています。
類義語③一致の意味
二つ以上のものがぴったり一つになること。くいちがいなく同じであること。合致。
引用:Weblio辞書

結果が予想と一致しなかった。
類義語④符合の意味
二つ以上の事柄が、ぴったりと照合・対応すること。
引用:Weblio辞書

データが実験結果と符合しているか確認した。

「該当」と「当該」の違いは?

「該当」と「当該」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「該当」には特定の条件や基準に適合することという意味がありますが、
それに対し「当該」には、その件に直接関係するものや人という意味があります。
「該当」は、ある条件にあてはまることを意味し、対象が条件に合うかどうかを示しますが、
「当該」は、その話題や案件に直接関係するものや人を指し、より限定的な表現です。
似ている言葉ですが、意味合いが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「該当」は英語で『correspondence』

該当は英語の『correspondence』に言い換えることができます。
英語の『correspondence』には
- 一致
- 調和
- 該当
などという意味があります。
「該当」の対義語・反対語は『非該当』

該当の対義語は、『非該当』になります。
非該当には
- 該当していない
- 条件などに当てはまらない
などの意味があり、該当していないことを表す際に用いられます。

このケースは保険の補償対象としては非該当でした。
特定の条件や基準に適合することという意味の「該当」に対して、条件などに当てはまらないという意味の「非該当」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
