「招聘」という言葉には、「礼を尽くして人を招くこと」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「招聘」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「招聘」の意味は『礼を尽くして人を招くこと』

招聘の読み方は「しょうへい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「招」と「聘」のそれぞれの意味は、
- 「招」は、まねく
- 「聘」は、礼を尽くして迎える
この2つが合わさってできた言葉です。
『招聘』には
- 礼を尽くして人を招くこと
などの意味があります。
「招聘」の正しい使い方を例文で紹介!

「招聘」は、礼を尽くして人を招くことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子新しい講師を海外から招聘しました。
例文②
B男外部の専門家を招聘して、講習会をしました。
例文③
C子コンサルタントを招聘して経営体制を見直します。
例文④
B子招聘にあたっては、正式な依頼書を準備してください。
例文⑤
C男招聘した専門家のおかげでプロジェクトが大きく前進しました。
【招聘を使う時の注意点】
「招聘」は正式に人を招いて来てもらうという、丁寧で重みのあるビジネス向けの言葉です。
軽い依頼やお願いには硬すぎるので、時と場合に応じて使うようにしましょう。
「招聘」の類義語・言い換え4選

『招聘』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 招待
- 迎える
- 勧誘
- 呼び寄せる
類義語①招待の意味
客を招いてもてなすこと。催しなどに客として招くこと。また、人にわざわざ来てもらうこと。
引用:Weblio辞書
B子関係者全員を招待することになった。
類義語②迎えるの意味
呼んで、来てもらう。呼びよせる。
引用:Weblio辞書
A子久しぶりに帰国した部長を迎えて、歓迎会をした。
類義語③勧誘の意味
あることをするように勧めて誘うこと。
引用:Weblio辞書
B男社内サークルに新人を勧誘する。
類義語④呼び寄せるの意味
招いて来させる。また、呼んで集める。
引用:Weblio辞書
B子SNSを活用し、多くの人を会場に呼び寄せることができた。

「招聘」と「招待」の違いは?

「招聘」と「招待」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「招聘」には礼を尽くして人を招くことという意味がありますが、
それに対し「招待」には、客を招いてもてなすことという意味があります。
「招聘」は、専門的な知識や役職を持つ人を呼ぶときに使われる、フォーマルな言葉ですが、「招待」は、イベントや食事などに来てもらうときなどに使われる、より日常的で幅広い言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「招聘」は英語で『invitation』

招聘は英語の『invitation』に言い換えることができます。
英語の『invitation』には
- 招待
- 勧誘
- 誘い
などという意味があります。
「招聘」の対義語・反対語は『解雇』

招聘の対義語は、『解雇』になります。
解雇には
- 使用者側から雇用契約を解除すること
- 首にすること
などの意味があり、使用者側から雇用契約を解除することを表す際に用いられます。
B男不祥事に関わっていた社員は、今月付で解雇になる予定です。
礼を尽くして人を招くことという意味の「招聘」に対して、使用者側から雇用契約を解除することという意味の「解雇」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


