「物騒」という言葉には、「よくない事が起きたり起こしたりしそうな危険な感じがすること」という意味があります。
よくない事が起きたり起こしたりしそうな危険な感じがする際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「物騒」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「物騒」の意味は『よくない事が起きたり起こしたりしそうな危険な感じがすること』
【物騒の意味】
よくない事が起きたり起こしたりしそうな危険な感じがすること。また、そのさま。
ざわざわとして落ち着かないこと。また、そのさま。
落ち着きがなく、そそっかしいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
物騒の読み方は「ぶっそう」です。
語源は古代中国の詩経から来ているという説と、日本語の語源には複数の説があります。
- 「物」は「物怖じ(ものおじ)する」
- 「騒」は「騒々しい」
の2つが合わさってできた言葉です。
『物騒』には
- よくない事が起きたり起こしたりしそうな危険な感じがすること。また、そのさま。
- ざわざわとして落ち着かないこと。また、そのさま。
- 争い、刃傷沙汰等の危いことが起きそうなとき
などの意味があります。
「物騒」の正しい使い方を例文で紹介!
「物騒」は、危険なことが起こりそうな感じがするときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
最近、この地域は物騒な事件が増えている。
例文②
彼の発言は社会的に物騒な印象を与える。
例文③
ニュースで報道された事件は、人々に物騒な雰囲気を与えた。
例文④
子供たちの安全を考えると、物騒な場所には近づかせたくない。
例文⑤
防犯対策が不十分なので、この地域は物騒な印象を与えている。
【物騒を使う時の注意点】
物騒な事柄を伝える際は、正確で客観的な情報を提供することが重要です。
根拠のない噂やデマを広めないように注意し、信頼できる情報源からの情報を使用するようにしましょう。
「物騒」の類義語・言い換え5選
『物騒』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 不穏
- 際疾い
- 剣呑
- 危険
- 危うい
類義語①不穏の意味
おだやかでないこと。状況が不安定で危機や危険をはらんでいること。また、そのさま。
引用:goo辞書
このシーンから話の展開が不穏になる。
類義語②際疾いの意味
悪い事態になりそうな、危険な状態である。また、事態が不安定で、すれすれの状態である。
引用:goo辞書
際どいところまで株価が暴落した。
類義語③剣呑の意味
危険な感じがするさま。また、不安を覚えるさま。
引用:weblio辞書
あの男に大金を預けてしまうのは剣呑だ。
類義語④危険の意味
あぶないこと。生命や身体の損害、事故・災害などが生じる可能性のあること。また、そのさま。
引用:weblio辞書
危険な場所をハザードマップに追加する。
類義語⑤危ういの意味
危険が迫っている。あぶない。
引用:weblio辞書
時間切れで危ういところを逃げられた。
「物騒」と「不穏」の違いは?
「物騒」と「不穏」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「物騒」には危険や混乱があり、不安定で騒がしい状況という意味がありますが、
それに対し「不穏」には状況や雰囲気が不安や緊張に満ちており、予測がつきにくい状態という意味があります。
「物騒」は具体的な危険や混乱に焦点を当てた表現であり、一般的には騒がしく不安定な状況を指します。
一方、「不穏」は状況や雰囲気が不安や緊張に満ちており、不安定さや予測困難さを強調した表現です。
「物騒」は英語で『dangerous』
物騒は英語の『dangerous』に言い換えることができます。
英語の『dangerous』には
- 危険な
- 危ない
- 物騒な
という意味があります。
「物騒」の対義語・反対語は『閑静』
物騒の対義語は、『閑静』になります。
閑静には
- もの静かで、落ち着いたさま。
- 静寂
- 静粛
などの意味があり、環境などが、静かでひっそりとしている様子に用いられます。
「物騒」は危険や混乱に焦点を当て、不安定で騒がしい状況を指します。
一方、「閑静」は静かで穏やかであり、平和な状況を表現します。