「委細承知」という言葉には、「すべて承知している」という意味があります。
ビジネスシーンでのメール文章でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「委細承知」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
委細承知の意味は『すべて承知している』
委細承知の読み方は「いさいしょうち」です。
語源は不明です。
『委細承知』には
- 全て承知している
- 細かいことまで理解している
- 詳しい事情も含めて全部わかっている
などの意味があります。
「委細承知」の正しい使い方を例文で紹介!
「委細承知」は、ビジネスシーンで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
イベントの変更の件委細承知いたしました。
例文②
メールいただいた件、委細承知いたしました。
例文③
新しい仕様について、委細承知しました。
【委細承知を使う時の注意点】
委細承知はすべての内容を事細かに承知しましたという意味になります。
承知する前に内容の確認を怠らないようにしましょう。
また、目上の方に使っても差支えのない言葉になりますので、ビジネスではよく考えて使うようにしましょう。
「委細承知」の類義語・言い換え3選
『委細承知』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 了解
- かしこまりました
- 了承
類義語①了解の意味
物事の内容や事情を理解して承認すること。了承。
引用:goo辞書
明日の待ち合わせ時間了解しました。
類義語②かしこまりましたの意味
目上の人などからの依頼や指示に対して相手に敬意を持って承諾や理解したという意味の表現。
引用:weblio辞書
ご依頼の件、かしこまりました。
類義語③了承の意味
事情をよく理解して聞き入れること・承諾することを意味する表現。
引用:weblio辞書
契約変更の内容、了承しました。
「委細承知」と「仔細承知」の違いは?
「委細承知」と「仔細承知」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「委細承知」には詳しく理解し承知したという意味がありますが、
それに対し「仔細承知」には、細かく理解し承知したという意味があります。
どちらの語句も「承知した」という意味があり、詳しくなのか細かくなのかの違いがあるものの、置き換えて使うことができる語句です。
「委細承知」は英語で『agreed』
委細承知は英語の『agreed』にい換えることができます。
英語の『agreed』には
- 同意した
- 承知した
という意味があります。
「委細承知」の対義語・反対語は『不承知』
委細承知の対義語は、『不承知』になります。
不承知には
- 承知しない
- 承知できない
などの意味があり、承知できない、同意できない場合に用いられます。
今回の条件変更は不承知です。
委細承知は詳しいことまで承知という意味がありますが、
不承知は承知しないというだけです。
委細の反対語は大要となりますが、大要不承知とは言いません。
大要が不承知であるならば不承知で済むからです。