「青田買い」という言葉には、「稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「青田買い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「青田買い」の意味は『稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること』

【青田買いの意味】
1 稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること。
2 企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採用を早くから内定すること。卒業前の学生を実る前の稲に、能力を収穫量にたとえた語。
引用:goo辞書
青田買いの読み方は「あおたがい」です。
もともとは農業に関する言葉として使われていました。
まだ稲が実っていない段階で、米の収穫量を見越して買うことを「青田買い」と言っていたことから転じて、就職活動の際に、本来の採用期間よりも前に優秀な人材に内定を与えることという意味で使われるようになりました。
『青田買い』には
- 稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること
- 企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採用を早くから内定すること
などの意味があります。
「青田買い」の正しい使い方を例文で紹介!

「青田買い」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすることを表す時
稲の収穫量を見越して先に買い付けることを表す際に使われます。
【例文①】

今年は稲の生育が良さそうだから、青田買いをしておくか。
【例文②】

千葉さんが、うちの米を青田買いしたいと言っています。
例文②企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採用を早くから内定することを意味する時
人材採用などの時に使われます。
【例文①】

インターン生を青田買いすることが流行っているらしい。
【例文②】

優秀な人材は青田買いされることがある。
【青田買いを使う時の注意点】
「青田買い」は、もともとは農業用語として使われていた言葉ですが、最近では就職活動や人材採用の場面でよく使われる言葉となっています。
文脈に応じて理解するようにしましょう。
「青田買い」の類義語・言い換え4選

『青田買い』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 先物買い
- 先行投資
- 唾をつける
- キープ
類義語①先物買いの意味

株を先物買いした。
類義語②先行投資の意味

自分への先行投資として全身脱毛をしておいてよかった。
類義語③唾をつけるの意味
他人に取られないように、前もって手を打っておく。
引用:goo辞書

これは常連客が唾をつけている品です。
類義語④キープの意味
確保すること。また、保持すること。
引用:goo辞書

いくつか内定をキープしています。

「青田買い」と「青田刈り」の違いは?

「青田買い」と「青田刈り」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「青田買い」には稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすることという意味がありますが、
それに対し「青田刈り」には、収穫を急ぐあまり、まだ穂の出ないうちに稲を刈り取ることという意味があります。
「青田買い」は将来性に期待して未熟な段階で手にいれるというプラスの意味で使われるのに対して、「青田狩り」は、未熟な段階であるのに成果を求めてしまうといマイナスの意味合いで使われます。
似ている言葉ですが、意味が異なるため適切に使うようにしましょう。
「青田買い」は英語で『recruiting breaking agreement』

青田買いは英語の『recruiting breaking agreement』に言い換えることができます。
英語の『recruiting breaking agreement』には
- 青田買い
という意味があります。
「青田買い」の対義語・反対語はありません

青田買いの対義語は、ありません。
