「認否」という言葉には、「認めるかどうか」という意味があります。
提案や申し出などについてそれを認めるかどうかを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「認否」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「認否」の意味は『認めるかどうか』
認否の読み方は「にんぴ」です。
語源は漢字の構成から来ており、
- 「認」はみとめる・承知する・見きわめる
- 「否」は同意しないこと・しからず・わるい
この2つが合わさってできた言葉です。
『認否』には
- 認めることと認めないこと
- 認めるかどうかということ
などの意味があります。
「認否」の正しい使い方を例文で紹介!
「認否」は、ある提案や申し出に対する承認または否認を明確に示すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
会議でプロジェクトについての認否を求められた。
例文②
新しい法案が提案されたが、国民の意見を聞くためにネット上で認否を募集する。
例文③
彼女は事件への関与において認否を明らかにしていない。
例文④
契約書の条件についてクライアントが納得できるかどうか、認否をお知らせください。
例文⑤
青年の発言の認否は明らかだった。
【認否を使う時の注意点】
認否は意思決定の一部であり、この言葉を使う際には自分や相手の行動などが正しいかどうかを判断することが求められます。
「認否」の類義語・言い換え5選
『認否』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 有無
- 可否
- 否応
- 容認
- 是認
類義語①有無の意味
- あることとないこと。あるなし。「在庫の—を問い合わせる」
- 承諾することと断ること。承知と不承知。「事ここに立ち至ればもはや—はあるまい」
- 仏語。存在するものと存在しないもの。また、存在することと存在しないこと。
引用:goo辞書
お客様からの問い合わせで在庫の有無を確認する。
類義語②可否の意味
- よいかよくないか。事のよしあし。「—を論じる」「—を決定しかねる」
- 賛成と不賛成。可決と否決。「—相半ばする」
引用:goo辞書
新しいイベントの開催可否をメンバーで話し合って決定する。
類義語③否応の意味
不承知と承知。諾と否。「—を言っていられない」
引用:goo辞書
彼女は否応言わずに上司の提案に従った。
類義語④容認の意味
[名](スル)よいとして認め許すこと。認容。「行動の自由を—する」
引用:goo辞書
防犯のため、娘にスマホを持たせることを容認した。
類義語⑤是認の意味
[名](スル)人の行為や思想などを、よいと認めること。「相手の態度を—する」⇔否認。
引用:goo辞書
彼の態度を是認することはできません。
「認否」は英語で『approval or disapproval』
認否は英語の『approval or disapproval』に言い換えることができます。
英語の『approval or disapproval』は、
- approval:承認・許可・賛成
- disapproval:否認・不同意・不賛成
という意味の単語が組み合わさって成り立っています。
「認否」の対義語・反対語はありません
認否の対義語は、ありません。