「魔が差す」という言葉には、「悪魔が心に入りこんだように一瞬判断や行動を誤る」という意味があります。
日常会話でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「魔が差す」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
魔が差すの意味は『悪魔が心に入りこんだように一瞬判断や行動を誤る』
魔が差すの読み方は「まがさす」です。
語源は、「魔」を「悪魔」、「差す」は「入り込む」を指し、
ダメだと分かっていながら誤った行動や判断をしてしまうことが、悪魔に入り込まれたようであるということから「魔が差す」ということわざが生まれました。
『魔が差す』には
- 悪魔が心に入りこんだように、一瞬判断や行動を誤る
- 出来心を起こす
などの意味があります。
「魔が差す」の正しい使い方を例文で紹介!
「魔が差す」は、一瞬誤った判断や行動をすることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
ダイエット中なのに、ついアイスを2個食べてしまいました。
例文②
魔が差したとはいえ、カンニングは許されることではありません。
例文③
夫の浮気の言い訳はいつも「魔が差した」と言っています。
例文④
魔が差してしまうほど誘惑が多いなと感じます。
例文⑤
魔が差した、たった一度のことでも人生が台無しになってしまうことがある。
【魔が差すを使う時の注意点】
「魔が差す」は悪魔が心に入りこんだように一瞬判断や行動を誤るという意味で、悪いことと知りながらも何らかの理由で誤った行動を起こしてしまうことを表現する言葉です。
それまで維持していたことを衝動的に破ってしまう、それまで歩いていた道からはみ出てしまったような状況のときにもよく使われます。
「自分の本来の意志ではない・ほんの気の迷い・出来心」という意味で使うことが多く、その判断・行動をした理由は誰にも(本人にすら)分かりません。
「魔が差す」の類義語・言い換え4選
『魔が差す』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 踏み外す
- 出来心
- 悪魔のささやき
- 目が眩む
類義語①踏み外すの意味
- 見当ちがいの所を踏んでしまう。踏みそこなう。
- 正道からはずれた行いをする。
- 順当な進路からはずれる。
引用:weblio辞書
彼は事件を起こし、人の道を踏み外しました。
類義語②出来心の意味
計画的でなく、その場で急に起こったよくない考え。
引用:goo辞書
万引き犯は決まって「ほんの出来心でした」と言い訳をする。
類義語③悪魔のささやきの意味
いわゆる「魔が差している」状態のことを、悪魔に耳元で悪事を吹き込まれているのだと喩える語。
引用:weblio辞書
減量中に、大好きなマクドナルドの店の前で、悪魔のささやきが聞こえたのですが堪えました。
類義語④目が眩むの意味
甘い誘惑に目が眩み、詐欺にあってしまいました。
「魔が差す」は英語で『be tempted』
魔が差すは英語の『be tempted』に言い換えることができます。
英語の『be tempted』には
- 魔が差す・魔がさす・誘いに乗る
- 引きずられる・引き摺られる・誘いに乗る
という意味があります。
「魔が差す」の対義語・反対語はありません
魔が差すの対義語は、ありません。