「没頭」という言葉には、「一つの事に熱中して他を顧みないこと」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「没頭」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「没頭」の意味は『一つの事に熱中して他を顧みないこと』
没頭の読み方は「ぼっとう」です。
語源は物事に深く打ち込むという意味の「没」とあたまを表す「頭」から来ており、
- 「没」は物事に深く打ち込む
- 「頭」はあたま
の2つが合わさってできた言葉です。
『没頭』には
- 一つの事に熱中して他を顧みないこと
などの意味があります。
「没頭」の正しい使い方を例文で紹介!
「没頭」は、何かに熱中しているという意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
スマホゲームに没頭していた。
例文②
仕事に没頭していたら定時をとっくに過ぎていた。
例文③
そのチームは新製品の開発に没頭している。
例文④
学生時代は吹奏楽に没頭していた。
例文⑤
休日は趣味に没頭している。
「没頭」の類義語・言い換え4選
『没頭』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 夢中
- 打ち込む
- 専念
- 一心不乱
類義語①夢中の意味
1.夢を見ている間。夢の中。
2.意識を失うこと。自覚を失うこと。
3. 知らないこと。わからないこと。また、そのさま。
4.ある事をするのに熱中して我を忘れること。物事に心を集中すること。また、そのさま。
引用:コトバンク
なぜかその時は夢中で絵を描いていた。
類義語②打ち込むの意味
その事に全精力を注ぐ。熱中する。夢中になる。
引用:Weblio辞書
書道に打ち込む青年が主人公のドラマを観た。
類義語③専念の意味
- 一つのことに心を集中すること。そのことだけに熱心になること。専心。
- 浄土門において、もっぱら阿弥陀仏の名号を唱えること。
引用:goo辞書
チーフはしばらく治療に専念するそうだ。
類義語④一心不乱の意味
ただ一つのことに心を集中して、他のことに注意を奪われないでいる様子。
引用:コトバンク
彼女はダンサーを目指して一心不乱に練習していた。
「没頭」と「没入」の違いは?
「没頭」と「没入」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「没頭」には一つの事に熱中して他を顧みないことという意味がありますが、
それに対し「没入」には、一つのことに心を打ち込むことという意味があります。
意味はほぼ同じですが「没頭」は頭の中がそのことでいっぱいで他を顧みない様子、
「没入」はそれをしているうちに心を打ち込むほど集中していたという状態を表します。
「没頭」は英語で『immersion』
没頭は英語の『immersion』に言い換えることができます。
英語の『immersion』には
- 浸すこと
- 没頭
という意味があります。
「没頭」の対義語・反対語は『退屈』
没頭の対義語は、『退屈』になります。
退屈の意味
- することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。
- 飽き飽きして嫌けがさすこと。また、そのさま。
- 疲れて嫌になること。
- 困難にぶつかってしりごみすること。
- 仏語。修行の苦難に負け、精進の気をなくすこと。
引用:goo辞書
退屈には
- することがなくて、時間をもてあますこと
- 飽き飽きして嫌気がさすこと
- 疲れて嫌になること
などの意味があり、することが無いという意味で用いられます。
「没頭」はすることがあってそれに熱中している様子、
「退屈」はそもそもすることがありません。