『ブラッシュアップ』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『磨きをかける』という意味があります。
初めて『ブラッシュアップ』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『ブラッシュアップ』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
ブラッシュアップの意味は2パターン
【ブラッシュアップの意味】
「ブラッシュアップ」とは、完成度を上げるために磨きをかけるという意味である。ビジネスシーンで用いられることが多い言葉で、スキルや制作物などを改善し、より良い状態にすることを指す。「グローバルなビジネス展開に向けて語学力をブラッシュアップする」、「プレゼンで企画を通すために企画書をブラッシュアップする」などの使い方をする。ビジネスにおいてブラッシュアップは漠然とした企画をより具体的な形に変えることができる、作業効率を高めることができるなどのメリットがある。
引用:weblio辞書
カタカナ語のブラッシュアップは、英語の『brushup』が語源となっています。
英語の『brushup』の意味である『ブラシをかける(磨く)』から、日本語では『知識や技術に磨きをかける(技術を向上する)』という意味で使われています。
しかし英語の『brushup』には『技術を磨く』という意味はありませんので、注意が必要です。
ブラッシュアップの意味①『磨き上げる・磨きをかける』
「ブラッシュアップ」とは、「磨き上げる・磨きをかける」ことであり「知識や技術を更に向上させる」や「企画や構想をさらに洗練させる」の意味で用いられる表現である。ブラシをかけて磨いて、現状よりも洗練させ、完成度を高める、ということである。
引用:weblio辞書
『ブラッシュアップ』には
・磨き上げる
・磨きをかける
などの意味があります。
今度アメリカに留学して、今の英語力をさらにブラッシュアップしていきたい。
ブラッシュアップの意味②『ブラシをかける』
「ブラッシュアップ(brushup / brush up)」はもともと英語で「ブラシをかける(=磨く・身繕いする)」という意味の表現である。これが日本語でも(主にビジネスジャーゴンとして)用いられているわけである。
引用:weblio辞書
『ブラッシュアップ』には
・ブラシをかける
・磨く
・身繕いする
などの意味があります。
営業に出る前に、ブラッシュアップしていかなければならない。
ブラッシュアップの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『ブラッシュアップ』は、『磨きをかける事』『さらに良くすること』などがあります。
例文①磨きをかける事という意味で使う時
【Before】
留学で培った語学力に磨きをかけて、仕事に活かしていきたい。
【After】
留学で培った語学力をブラッシュアップして、仕事に活かしていきたい。
例文②さらに良くすることという意味で使う時
【Before】
明日使う会議資料をさらに良くしてから提出してください。
【After】
明日使う会議資料をブラッシュアップしてから提出してください。
ビジネスシーンで『ブラッシュアップ』と言われた時は、『より良いものに改善する』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
英語の「brush up」には、より良いもに改善する・向上させるという意味合いは特にありません。根本的に意味合いが違っているので、英会話で使う時には注意してください。
カタカナ語の「ブラッシュアップ」と同じ意味を持つ英語は、「refine(改良する)」になります。
ブラッシュアップの類義語・関連用語6選
『ブラッシュアップ』の類義語は6つあります。
カタカナ語では伝わらない場面も出てくると思いますので、意味をしっかりと理解し、使う人やシーンに合わせて言い換えることができるとよいでしょう。
①スキルアップ
②リファイン
③洗練
④推敲する
⑤練り上げる
⑥品質改善
類義語①スキルアップの意味
スキルアップには能力を上げるという意味があるため、「ブラッシュアップ」の類語として用いられることがある。ただし、スキルアップは能力の向上のみに使用できる表現で、「ブラッシュアップ」のように製品や企画を改良するというニュアンスでは使うことはできない。また、スキルアップは新たに資格を取得したり、訓練したりすることを指すため、既存のスキルや製品を改良するという「ブラッシュアップ」の意味からは少し外れてしまう。
引用:weblio辞書
新しい技術を身につけることで、スキルアップに繋がるだろう。
類義語②リファインの意味
工夫や検討を繰り返してより良いもの洗練にするという意味を持つ「リファイン」という言葉も、ブラッシュアップの類語のひとつである。「洗練」や「リファイン」は、無駄がないことを表現する言葉として使われることもあり、その対象は人やもの、技術など広範囲に及ぶ。洗練が意味するより良いものの定義には、優雅で磨きがかかった、品位のあるものあるいは垢抜けたものという意味合いを含み、その点でブラッシュアップと異なっている。
引用:weblio辞書
類義語③洗練の意味
洗練には、文章や作品をより良いものにする、ファッションをスタイリッシュにするなど、既存のものを改良するという意味があるため「ブラッシュアップ」の類語として用いられる。ただし、ニュアンスは似ているものの、「ブラッシュアップ」が「○○をブラッシュアップする」、「○○にブラッシュアップを重ねる」などの使い方をするのに対し、洗練は「洗練された○○」と後続の言葉を説明することが多い。
引用:weblio辞書
彼女は語学やマナーなど身につけ、より洗練された人になった。
類義語④推敲するの意味
推敲するは、より良い文章にするために何度も書き直すという意味である。既存の文章をより良い形に書き換えることから、「ブラッシュアップ」の類語として用いられることがある。ただし、推敲するは文章のみを対象とした改良であり、「ブラッシュアップ」のように能力や製品、企画などを対象とした言い回しではない。
引用:weblio辞書
類義語⑤練り上げるの意味
練り上げるは、企画や文章などを手直しして素晴らしいものに仕上げるという意味がある。現状を維持するのではなくより良いものを目指すというニュアンスがあり、「ブラッシュアップ」の意味と重なるところが多い。類語の中でも、「ブラッシュアップ」と置き換えがしやすい言葉である。
引用:weblio辞書
彼は時間をかけて努力し、プレゼンテーションを練り上げた。
類義語⑥品質改善の意味
品質改善は、品質を改善させるという意味を持つため、「ブラッシュアップ」の類語として用いられている。製品やサービスなど幅広いものを対象としているため、「ブラッシュアップ」の代替として使用しやすい。
引用:weblio辞書
ブラッシュアップの対義語・反対語はありません
反対の意味で使う場合は
・ブラッシュアップされていない
・余計な点がある
・余計な所がある
・整理されていない
など、「無駄な部分が存在する」という意味に言い換えて使ってください。