「緻密」という言葉には、「きわめて細かい」という意味があります。
細かいところまで注意が行き届いていて、手落ちのないことを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「緻密」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「緻密」の意味は『きわめて細かい』
緻密の読み方は「ちみつ」です。
語源は「緻」と「密」から来ており、
- 「緻」はきめ細かい・くわしい
- 「密」はすきまがない・きめこまかい
の2つが合わさってできた言葉です。
『緻密』には
- 布地・紙などのきめが細かいこと
- 細かいところまで注意が行き届いていて、手落ちのないこと
などの意味があります。
「緻密」の正しい使い方を例文で紹介!
「緻密」は、細かいところまで注意が行き届いていて、手落ちのないことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は緻密な作戦を立てるのが得意だ。
例文②
何人もがチェックして緻密な書類が出来上がった。
例文③
これが緻密な計算の結果です。
例文④
緻密性を高くしたいならコンクリートを使うべきだ。
例文⑤
緻密な検証をすることが大事になってくるだろう。
【緻密を使う時の注意点】
方法や物に対して使われることが多いです。
「緻密」の類義語・言い換え5選
『緻密』の類義語や言い換えの言葉5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 細密
- 綿密
- 厳密
- 精巧
- 丹念
類義語①細密の意味
きわめて細かい所まで行き届いていること。また、そのさま。緻密(ちみつ)。
引用:weblio辞書
こんなに細密な描写の絵は見たことがない。
類義語②綿密の意味
詳しく細かいこと。すみずみまで注意が行き届いていること。また、そのさま。
引用:goo辞書
彼はどんなときも綿密に計画を立てている。
類義語③厳密の意味
誤りや手落ちのないように、細かいところまできびしく目を行き届かせていて、すきがないさま。
引用:weblio辞書
ほぼ同じものだが、厳密にいえば異なるところがある。
類義語④精巧の意味
仕組みが細かくよくできていること。また、そのさま。
引用:goo辞書
これほど精巧なつくりのものは、なかなかない。
類義語⑤丹念の意味
細かいところにまで注意を払うこと。心を込めて丁寧に行うこと。また、そのさま。入念。
引用:weblio辞書
これはとても丹念に調べあげられている資料だ。
「緻密」と「綿密」の違いは?
「緻密」と「綿密」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「緻密」にはきわめて細かいという意味がありますが、
それに対し「綿密」には、詳しく細かいことという意味があります。
どちらも同じ意味があり言い換えられますが、人以外の物事には綿密ではなく緻密が使われます。
「緻密」は英語で『elaborate』
緻密は英語の『elaborate』に言い換えることができます。
英語の『elaborate』には
- 手の込んだ
- 精巧な
という意味があります。
「緻密」の対義語・反対語は『散漫』
緻密の対義語は、『散漫』になります。
散漫には
- まとまりのないさま
- 集中力に欠けるさま
- ちらばり広がること
などの意味があり、まとまりがないことを表すときに用いられます。
きわめて細かいことを表す緻密に対して、散漫はまとまりがないことを表す時に使われます。