「補填」という言葉には、「欠損部分を補って埋めること」という意味があります。
ビジネスシーンで予算などの関連でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「補填」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「補填」の意味は『欠損部分を補って埋めること』
補填の読み方は「ほてん」です。
「補」は小学6年生、「填」は中学生で習う漢字で、
- 「補」はおぎなう。つくろう。
- 「填」は空いた所をうずめて一杯にする
の2つが合わさってできた言葉です。
『補填』には
- 欠損部分を補って埋めること
という意味があります。
「補填」の正しい使い方を例文で紹介!
「補填」は、壊れたり欠けたりと、損失が発生したときなどに埋め合わせをすることを指す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
夫の入院にかかった費用は、医療保険で補填できたので助かりました。
例文②
会社の赤字を補填しなければならない状況です。
例文③
退職や休職する人がが続いたので、派遣会社に依頼して人材を補填しなければなりません。
例文④
繁忙期は人材を補填しなければ、会社は回らないです。
例文⑤
この件の損害額を補填するのは大変です。
【補填を使う時の注意点】
補填は欠損部分を補って埋めることという意味で、人事・金銭・保険関係で使われることが多いです。
「補填」の類義語・言い換え5選
『補填』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 補充
- 補完
- 補償
- 補足
- 填補
類義語①補充の意味
不足しているものを補うこと。
引用:goo辞書
いつもの洗剤が空になりそうだったので、補充しておきました。
類義語②補完の意味
不十分な部分を補って、完全なものにすること。
引用:weblio辞書
時間がなくて、食事がなかなかとれない時は栄養を補完するために、サプリメントに頼ることがある。
類義語③補償の意味
- 損失を補って、つぐなうこと。特に、損害賠償として、財産や健康上の損失を金銭でつぐなうこと。
- 心理学で、身体的・精神的な原因によって劣等感をもつとき、それを補おうとする心の働き。
引用:goo辞書
保険会社は、お客様の損失を補償するために迅速に手続きを行います。
類義語④補足の意味
不十分なところを付け足して、補うこと。
引用:goo辞書
彼のレポートは補足しなければならないところがたくさんあります。
類義語⑤填補の意味
店が損失を出してしまったので、準備金を減らして欠損填補した。
「補填」と「補充」の違いは?
「補填」と「補充」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「補填」には欠損部分を補って埋めることという意味がありますが、
それに対し「補充」には、不足しているものを補うことという意味があります。
どちらも補うという意味で共通しています。
「補填」は、不足したものを他の物で不足分の何割かでも補うという時に使われます。
それに対して、「補充」は不足したものを同じもので不足分の全てを補うときに使われる言葉です。
「補填」は英語で『compensation』
補填は英語の『compensation』に言い換えることができます。
英語の『compensation』には
- 償い・賠償・代償・埋め合わせ・埋め合わせになるもの
- 代償物・補償金・報酬・代償(作用)
という意味があります。
「補填」の対義語・反対語は『欠損』
補填の対義語は、『欠損』になります。
欠損には
- 物の一部が欠けてなくなること
- 決算上の損失・赤字
などの意味があり、欠けて不完全になってしまうことを表すときに用いられます。
商品が到着した時点で欠損していました。
「補填」は不足分を補って穴埋めをすることです。
それに対して、「欠損」は欠けて不完全になってしまうことを意味します。