『配慮する』には『相手を思いやる』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『配慮する』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
配慮するの意味は『相手を思いやる』
・「配」は、"割り当てる”
・「慮」は、"おもんぱかる・あれこれ考える”
という意味、に動詞(サ行変格活用動詞)の「する」を組み合わせて「配慮する」という言葉になりました。
『配慮する』には
- 相手を思いやる
- 心をくばる
- 相手を気遣う
などの意味があります。
配慮するの正しい使い方を例文で紹介!
『配慮する』は、相手を思いやり気遣うときに使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
お互いの生活習慣を配慮することは同棲する上で大切なことだ。
例文②
先輩の新人を配慮する姿勢を見習おう。
例文③
建築工事には騒音が発生するから、近隣住民に配慮することが必要だ。
例文④
環境に配慮する運動は未来のために大切なことだ。
例文⑤
営業職において、お客様の事情を配慮することは基本である。
【注意点】
配慮することは相手に親切な行為であり良いことでもあるが、捉え方によっては余計なお世話と感じてしまうこともあるので、相手との距離感も大切にしましょう。
配慮するの類義語・言い換え5選
『配慮する』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
①考慮する
②配意
③心配り
④厚情
⑤気遣い
類義語①考慮するの意味
「考慮する」とは、人の考えを自分の考えの中に含めることや人の事情に気を使ったり配慮することで自分の考えや計画を譲歩する過程のことを意味する表現。
引用:Weblio辞書
新商品開発のため他部署の意見も考慮する。
類義語②配意の意味
心をくばること。心くばり。配慮。
引用:goo辞書
類義語③心配りの意味
あれこれと気をつかうこと。心づかい。配慮。
引用:goo辞書
ここのホテルは従業員の心配りが素晴らしいから、出張疲れも癒やされる。
類義語④厚情の意味
人情が厚いこと。厚い情。相手の気配りや思いやりの心を敬って言う場合などに用いられる。
引用:Weblio辞書
類義語⑤気遣いの意味
- あれこれと気をつかうこと。心づかい。
- よくないことが起こるおそれ。懸念。
引用:goo辞書
Aさんは気遣いができる人だから信頼が厚い。
配慮するは英語で『consideration』
配慮するは英語の『consideration』で、表現することができます。
配慮するの対義語・反対語は『無遠慮』
配慮するの対義語は、『無遠慮』になります。
無遠慮には
・図々しく振る舞う
・失礼で常識がない
などの意味があり、常識がなく身勝手な態度を表す際に用いられます。
「配慮する」と「無遠慮」は真逆の関係です。その他「配慮にかける」「配慮がない」という表現も反対語として使える言葉です。