「叡智」という言葉には、「すぐれた知恵」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉なので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「叡智」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「叡智」の意味は『すぐれた知恵』
叡智の読み方は「えいち」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「叡」は賢いこと
- 「智」は物事を理解する能力
の2つが合わさってできた言葉です。
『叡智』には
- すぐれた知恵
- 深く物事の道理に通じる才知
などの意味があります。
「叡智」の正しい使い方を例文で紹介!
「叡智」は、すぐれた知恵を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
叡智を集めて新商品の開発を進める。
例文②
医学こそ叡智の結晶だ。
例文③
科学の発展は、まさに人類の叡智とも言えるだろう。
例文④
叡智を集結し、先進医療の研究を進める。
例文⑤
人類の宇宙進出に、自然の叡智を感じる。
【叡智を使う時の注意点】
日常生活ではあまり使われませんが、現代文などで使われることが多い言葉です。
哲学では真理を捉えることができる最高の認識能力という意味をもっていますので、併せて覚えておきましょう。
「叡智」の類義語・言い換え5選
『叡智』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 英智
- 知恵
- 知識
- 聡明
- 才気
類義語①英智の意味
すぐれた知恵。深く物事の道理に通じる才知。
引用:goo辞書
古代エジプトでは英知を結集して、ピラミッドを建てた。
類義語②知恵の意味
物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。
引用:goo辞書
私は祖母から、いろいろな生活の知恵を教わりました。
類義語③知識の意味
知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。
引用:goo辞書
知識を増やすことで、考え方も広がっていく。
類義語④聡明の意味
物事の理解が早く賢いこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
彼女は聡明な上に美人なので、とても憧れています。
類義語⑤才気の意味
よく気がつき、巧みに物事を処理する知的能力。
引用:goo辞書
有岡くんは才気溢れる新入社員で、とても助かっています。
「叡智」と「英知」の違いは?
「叡智」と「英知」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「叡智」にはすぐれた知恵という意味がありますが、
それに対し「英知」にも、すぐれた知恵という意味があります。
どちらも漢字が違うだけで、意味は同じ言葉です。
「叡」は常用外漢字ですので、公的な文書では「英知」を使いましょう。
「叡智」は英語で『sapience』
叡智は英語の『sapience』に言い換えることができます。
英語の『sapience』には
- 知恵
という意味があります。
「叡智」の対義語・反対語は『無知』
叡智の対義語は、『無知』になります。
無知には
- 知らないこと
- 知識がないこと
- 知恵のないこと
などの意味があり、物事を知らないことを表す際に用いられます。
学生の頃は、働くことについて無知だった。
すぐれた知恵を表す「叡智」に対して、知識がないことを表す「無知」は、反対の意味の言葉として使うことができます。