「演習」という言葉には、「慣れるために繰り返し習うこと」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「演習」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「演習」の意味は『慣れるために繰り返し習うこと』
【演習の意味】
- 慣れるために繰り返し習うこと。練習。
- 実戦や非常時を想定して行う訓練。
- 大学・大学院などで、教授の指導のもと学生が研究・発表・討議を行うことを主眼とした、少人数の授業の形式。ゼミナール。ゼミ。
引用:goo辞書
演習の読み方は「えんしゅう」です。
語源は練習するという意味の「演」と繰り返して行って身につけるという意味の「習」から来ており、
- 「演」は練習する
- 「習」は繰り返して行って身につける
の2つが合わさってできた言葉です。
『演習』には
- 慣れるために繰り返し習うこと
- 実践や非常時を想定して行う訓練
- 大学・大学院などで、教授の指導のもと学生が研究・発表・討議を行うことを主眼とした、少人数の授業の形式
などの意味があります。
「演習」の正しい使い方を例文で紹介!
「演習」は、何かを学ぶ場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
「自習時間は演習問題を中心にやっておいて」って先生が言ってたよ。
例文②
米韓合同軍事演習はニュースでよく聞くワードだね。
例文③
演習は実習とは違って学内で行います。
例文④
移動中にブルーインパルスの予行演習が見れた。
例文⑤
演習も緊張感を持ってやりましょう。
「演習」の類義語・言い換え4選
『演習』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 訓練
- 稽古
- 修行
- トレーニング
類義語①訓練の意味
テレビで警察犬の訓練の様子を放送していた。
類義語②稽古の意味
琴の稽古が楽しくて、唯一長続きした。
類義語③修行の意味
- 悟りをめざして心身浄化を習い修めること。仏道に努めること。
- 托鉢 ・巡礼して歩くこと。
- 学問や技芸を磨くため、努力して学ぶこと。
引用:goo辞書
甥っ子が海外にダンスの修行に行くらしい。
類義語④トレーニングの意味
練習をすること。訓練。鍛練。
引用:コトバンク
週3回、ジムでトレーニングをしている。
「演習」と「練習」の違いは?
「演習」と「練習」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「演習」には慣れるために繰り返し習うことという意味がありますが、
それに対し「練習」には、技能・学問などが上達するように繰り返して習うことという意味があります。
どちらの言葉も繰り返し習うという意味では同じです。
「演習」は学問をはじめ訓練などにも用いる言葉です。
「練習」はスポーツや楽器など何かの技術を身につけることを意味します。
「演習」は英語で『exercise』
演習は英語の『exercise』に言い換えることができます。
exerciseの意味
- 〔体力・知力などを〕使う[行使する]こと
- 〔身体を鍛えるための〕運動、体操、稽古
- 〔心身・頭脳などを鍛えるための〕練習、訓練
- 〔軍隊の〕演習
- 〔権力・権利などの〕行使
引用:英辞郎
英語の『exercise』には
- 運動
- 演習
という意味があります。
「演習」の対義語・反対語は『実戦』
演習の対義語は、『実戦』になります。
実戦には
- 演習などではない実地の戦い
- 実際の戦闘、または試合
などの意味があり、実際の戦いという意味で用いられます。
ここらで実戦経験を積んだ方がいいかもしれない。
実戦や非常時を想定して行う訓練という意味の「演習」の対義語は「実戦」になります。