『ひたすら』には『そのことだけに集中する』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『ひたすら』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
ひたすらの意味はそのことだけに集中する
ひたすらを漢字で書くと「只管」で当て字になります。
語源は曹洞宗の開祖・道元が説いた教え「只管打坐(しかんたざ)」であるとされていて、ただひたすらに座禅に打ち込むという意味です。
『ひたすら』には
- そのことだけに集中する
- 他のことに気をとられない
- ひとつのことに取り組む
などの意味があります。
ひたすらの正しい使い方を例文で紹介!
『ひたすら』は、そのことだけに集中するときに使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
語学留学に向けて、昨日はひたすらシャドーイングをしていた。
例文②
好きな物をひたすら食べてストレス発散する。
例文③
次の打ち合わせ時間まで、ひたすら資料確認をした。
例文④
初心者の私をフォローするために、先輩が部長にひたすら掛け合ってくれた。
例文⑤
資格取得のためにひたすら勉強した。
【注意点】
「ひたすら」を漢字表記にすると「只管」ですが、当て字で読みが難しいため文章にする際にはひらがなを使うのが良いでしょう。
ひたすらの類義語・言い換え5選
『ひたすら』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
①ひたむき
②専ら
③無我夢中
④一心不乱
⑤一途
類義語①ひたむきの意味
[形動][文][ナリ]一つの物事だけに心を向けているさま。忍耐強く、いちずに打ち込むさま。「—な努力」「—な情熱」
引用:Weblio辞書
私が頑張ろうと思えたのは、Aさんのひたむきな姿があったからです。
類義語②専らの意味
読み方:もっぱら
《「もはら」の音変化》
1.[副]他はさしおいて、ある一つの事に集中するさま。また、ある一つの事を主とするさま。ひたすら。ただただ。「—練習に励む」「休日は—子供の相手をする」「—のうわさだ」
2.[形動ナリ]専念するさま。また、主要・肝要なさま。
「人倫において—なり」〈謡・忠度〉
引用:Weblio辞書
類義語③無我夢中の意味
ある事にすっかり心を奪われて、我を忘れてしまうさま。▽「無我」はもと仏教語。自分に捕らわれる心を超越した心。そこから自分を忘れる意。「夢中」は物事にすっかり熱中して、他のことを考えられない状態。
引用:goo辞書
朝から無我夢中でリサーチしていたら、もう夕方になっていた。
類義語④一心不乱の意味
何か一つのことに心を集中して、他のことに心を奪われないさま。一つのことに熱中して、他のものに注意をそらさないさま。
引用:goo辞書
類義語⑤一途の意味
「一途」を「いちず」と読む場合の意味は、ひとことで言い表すと「ひたむき」です。「ひたすら」とも言い換えられます。恋愛においては、ひとりの人をずっと思い続ける、という意味で使われます。
引用:Domani
遠距離でも私は彼を一途に想っています。
ひたすらは英語でentirely
ひたすらは英語のentirelyで、表現することができます。
ひたすらの対義語・反対語はありません
ひたすらの対義語は、ありません。