『エビデンス』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『主張の裏付けや議事録としての証拠』という意味があります。
初めて『エビデンス』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『エビデンス』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
エビデンスの意味は2パターン
カタカナ語のエビデンスは英語の『evidence』が語源で、『証拠・裏付け・科学的根拠』などの意味があります。
ビジネスシーンだけでなく、医療や政治など様々な場面で使われています。
エビデンスの意味①『証拠・裏付け』
エビデンス(evidence)は、主に「証拠」「裏付け」「科学的な根拠」「検証結果」などの意味で用いられる語。
引用:weblio辞書
『エビデンス』には
・証拠
・裏付け
・科学的な根拠
・検証結果
などの意味があります。
契約に関するエビデンスの提出をお願いします。
エビデンスの意味②『効果に関する科学的な根拠・検証結果』
医学においては、効果に関する科学的な根拠や検証結果といった意味で用いられる語。
引用:weblio辞書
『エビデンス』には
・効果に関する科学的な根拠
・検証結果
などの意味があります。
エビデンスに基づいた感染対策が重要です。
エビデンスの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『エビデンス』は、『形跡』『根拠・裏付け』『議事録』などがあります。
例文①形跡という意味で使う時
【Before】
A社との商談の形跡をしっかりと残し、社内で共有してください。
【After】
A社との商談のエビデンスをしっかりと残し、社内で共有してください。
例文②根拠・裏付けという意味で使う時
【Before】
この資料の内容に関しての根拠を詳しく教えてください。
【After】
この資料の内容に関してのエビデンスを詳しく教えてください。
例文③議事録という意味で使う時
例文③
【Before】
会議の議事録を提出してください。
【After】
会議のエビデンスを提出してください。
ビジネスシーンで『エビデンス』と言われた時は、『証拠・記録・根拠』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
エビデンスは職種や業種により意味が異なるため、相手やシーンを正しく理解して適切に使用する必要があります。
エビデンスの類義語・関連用語4選
『エビデンス』の類義語は4つあります。
意味をしっかりと理解し、TPOに合わせて『エビデンス』類義語に言い換えることで、伝わりやすくなることもあるでしょう。
①根拠
②証拠
③拠り所
④裏付け
類義語①根拠の意味
「根拠」とは、「判断が正しいことを示す拠り所としての客観的な情報・事実・データ」を意味する言葉である。簡単にいえば「判断の理由・要因になった物事」のことである。
引用:weblio辞書
山田さんの話には根拠がなく、信じることができません・・。
類義語②証拠の意味
- 事実・真実を明らかにする根拠となるもの。あかし。しるし。「―を残す」「動かぬ―」「論より―」
- 要証事実の存否について裁判官が判断を下す根拠となる資料。
引用:goo辞書
類義語③拠り所の意味
- 頼みとするところ。支えてくれるもの。「心の―」「生活の―を求める」
- ある物事が成り立つもとになるもの。根拠。「判断の―を明らかにする」
引用:goo辞書
親友の存在が、私の心の拠り所です。
類義語④裏付けの意味
- 裏を張って丈夫にすること。裏打ち。
- 物事の確実なことを他の面から証明すること。「調査による―をとる」「証言に―されたアリバイ」
引用:goo辞書
エビデンスの対義語・反対語は憶測
エビデンスの対義語に近い言葉は、憶測になります。
憶測には
・自分でかってに推測すること。
・不確かな根拠をもとに推測すること。
などの意味があります。
エビデンスは、データの検証や履歴などを元にした明確な証拠です。憶測は、主観や明確でない証拠を元にした勝手な推測です。