「宮司」という言葉には、「神社の造営・収税のことなどをつかさどった者」という意味があります。
神社関係でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「宮司」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「宮司」の意味は『神社の造営・収税のことなどをつかさどった者』
【宮司の意味】
1.神職の一つ。神社の造営、収税のことなどをつかさどった者。後にはひろく祭祀、祈祷に従事する者の称。大宮司、権大宮司、少宮司、権宮司などの別がある。
2.伊勢皇大神宮で、祭主に次ぐ、大宮司、少宮司の称。
3.もと、官幣社、国幣社の最高の神官。内務大臣および地方長官の指揮監督をうけ、祭祀をつかさどり、庶務を管理し、奏任官待遇であった。今では、一般神社の主管者。
4.東宮職、中宮職、皇太后宮職などの職員。
引用:コトバンク
宮司の読み方は「ぐうじ」です。
語源は天子・神・仙人などが住む所という意味の「宮」と事をつかさどる役人という意味の「司」から来ており、
- 「宮」は天子・神・仙人などが住む所
- 「司」は事をつかさどる役人
の2つが合わさってできた言葉です。
『宮司』には
- 神社の造営、収税のことなどをつかさどった者
- 一般神社の主管者
- 東宮職、中宮職、皇太后宮職などの職員
などの意味があります。
「宮司」の正しい使い方を例文で紹介!
「宮司」は、神社の責任者という意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
お笑い芸人の狩野英孝は実家の神社で宮司を務めている。
例文②
地鎮祭の時は宮司さんではなく神主さんを呼ぶ。
例文③
宮司になるには神道系大学にある専門の学科を卒業する必要がある。
例文④
宮司は一般企業でいう社長のポジションだ。
例文⑤
神職は男性が多いイメージだが女性の宮司さんもいるらしい。
「宮司」の類義語・言い換え5選
『宮司』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 神父
- 禰宜
- 社司
- 牧師
- 坊主
類義語①神父の意味
カトリック教会で、司祭などに対して用いる尊称。
引用:goo辞書
以前外国で神父による子どもへの性的虐待が問題になった。
類義語②禰宜の意味
1.神社で、宮司・権宮司を補佐する職。また、一般に神職の総称。
2.昔の神職の一。神主の下、祝の上の位。
3.バッタの別名。
引用:コトバンク
禰宜は神社で上から3番めのポジションだ。
類義語③社司の意味
社司も神職の一つである。
類義語④牧師の意味
プロテスタント教会の聖職者。教会の礼拝・礼典を執行し、信徒の教育・指導、布教などにあたる。
引用:goo辞書
「白聖女と黒牧師」というアニメを観ている。
類義語⑤坊主の意味
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざがある。
「宮司」と「神主」の違いは?
「宮司」と「神主」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「宮司」には神社の造営・収税のことなどをつかさどった者という意味がありますが、
それに対し「神主」には、神社に奉仕して神事に従うことを業としている人という意味があります。
「宮司」は神社の庶務などを行う社長的ポジションで基本的に1人です。
「神主」は地鎮祭などの祭事を執り行う人で1人とは限りません。
「宮司」は英語で『chief priest of shrine』
宮司は英語の『chief priest of shrine』に言い換えることができます。
英語の『chief priest of shrine』には
- 宮司
という意味があります。
「宮司」の対義語・反対語は無し
宮司の対義語はありません。