「運びとなりました」という言葉には、「どのように進めていくのかが決まったという旨を伝える場面で用いられる丁寧な言い回し」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「運びとなりました」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「運びとなりました」の意味は『「どのように進めていくのかが決まった」旨を伝える場面で用いられる丁寧な言い回し』

運びとなりましたの読み方は「はこびとなりました」です。
語源は、物事の進行を意味する「運び」と、「〜になった」という意味の「となりました」が組み合わされた言葉です。
『運びとなりました』には
- 「どのように進めていくのかが決まった」旨を伝える場面で用いられる丁寧な言い回し
などの意味があります。
「運びとなりました」の正しい使い方を例文で紹介!

「運びとなりました」は、「どのように進めていくのかが決まった」という旨を伝える場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

完成式典を、5月23日に開催する運びとなりました。
例文②

出演者の体調不良により、明日のイベントは中止する運びとなりました。
例文③

来年度から、新支社を開設する運びとなりました。
例文④

来月から、新しいシステムを導入する運びとなりました。
例文⑤

協議の結果、予算の見直しをする運びとなりました。
【運びとなりましたを使う時の注意点】
「運びとなりました」は、「〜することになった」の丁寧な言い換えの言葉です。
やや硬めの印象の言葉で、主にビジネスシーンなどで使われます。
「運びとなりました」の類義語・言い換え2選

『運びとなりました』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 決定しました
- 実施されました
類義語①決定しましたの意味

会議の結果、新しい方針が決定しました。
類義語②実施されましたの意味

新しい制度が今月から実施されました。

「運びとなりました」と「運びになりました」の違いは?

「運びとなりました」と「運びになりました」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「運びとなりました」には「どのように進めていくのかが決まった」旨を伝える場面で用いられる丁寧な言い回しという意味がありますが、
それに対し「運びになりました」は、「運びとなりました」の話し言葉に近い言い回しという意味があります。
どちらを使っても間違いではありませんが、「運びになりました」よりも「運びとなりました」の方が、より丁寧で改まった表現です。
「運びとなりました」は英語で『was decided』

運びとなりましたは英語の『was decided』に言い換えることができます。
英語の『was decided』には
- 決定した
- 決められた
という意味があります。
「運びとなりました」の対義語・反対語は『見送り』

運びとなりましたの対義語は、『見送り』になります。
見送りには
- 実行をさしひかえてようすを見ること
などの意味があり、実行をさしひかえてようすを見ることを表す際に用いられます。

計画は予算の都合で見送りとなった。
どのように進めていくのかが決まったことを表す「運びとなりました」に対して、実行をさしひかえてようすを見ることという意味の「見送り」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
