「平穏無事」という言葉には、「変わったこともなく穏やかなさま」という意味があります。
年賀状などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「平穏無事」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
平穏無事の意味は『変わったこともなく穏やかなさま』
平穏無事の読み方は「へいおんぶじ」です。
「平穏」は穏やかという意味です。
変わりないという意味の「無事」と組み合わせることで、特に穏やかであることを強調しています。
『平穏無事』には
- 変わったこともなく穏やかなさま
という意味があります。
「平穏無事」の正しい使い方を例文で紹介!
「平穏無事」は、変わったこともなく穏やかなことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今年も1年、平穏無事に過ごせてよかった。
例文②
平穏無事な毎日が幸せだ。
例文③
平穏無事な日々が、震災のために一変した。
例文④
来年こそは平穏無事に暮らしたい。
例文⑤
海外赴任になった兄の平穏無事を祈っています。
【平穏無事を使う時の注意点】
変わったことがないという状況を表す「平穏無事」は、つまらないという意味ではなく、穏やかで安定しているという、よい状況のことを指します。
「平穏無事」の類義語・言い換え4選
『平穏無事』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 平和
- 穏やか
- 無事
- 安泰
類義語①平和の意味
心配やもめごとがなく、おだやかなこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
子ども達がケンカをしなければ、平和な毎日だ。
類義語②穏やかの意味
静かでのどかなさま。安らか。
引用:goo辞書
穏やかな日々が続きますように。
類義語③無事の意味
普段と変わりないこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
今日も一日、無事に過ごせた。
類義語④安泰の意味
無事でやすらかなこと。また、そのさま。安穏 (あんのん) 。平穏。
引用:goo辞書
このくらい稼ぎがあれば、一家安泰だ。
「平穏無事」と「平安無事」の違いは?
「平穏無事」と「平安無事」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「平穏無事」には変わったこともなく穏やかなさまという意味がありますが、
それに対し「平安無事」には、何の心配事も変わったこともなく、安らかな暮らしをおくることという意味があります。
どちらも、変わったことがなく穏やかな状態のことを表す言葉です。
「平穏無事」は英語で『uneventful』
平穏無事は英語の『uneventful』に言い換えることができます。
英語の『uneventful』には
- 事件のない
- 平穏無事な
などという意味があります。
「平穏無事」の対義語・反対語は『多事多難』
平穏無事の対義語は、『多事多難』になります。
多事多難には
- 事件が多くて、困難が絶えないこと
などの意味があり、困難続きである様子を表す際に用いられます。
多事多難の一年だったが、みんな健康に過ごせたことが何よりだ。
変わったこともなく穏やかなさまを表す「平穏無事」に対して、困難が絶えない「多事多難」は、反対の意味と言えます。