『ハイライト』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『最も明るく見える部分』や『最も興味を引く部分・場面』、『強調する』という意味があります。
初めて『ハイライト』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『ハイライト』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
ハイライトの意味は3パターン

【ハイライトの意味】
『ハイライト』とは、「最も光が当たって明るく見える部分」のこと、または「見せ場・見どころ・強調部分・名場面」などの意味で用いられる表現である。要するに「明るく際立っている部分」である。
ハイライトは英語の highlight に由来する語。hi-lite は highlight の俗な表記として用いられることがある。
絵画や写真などの視覚芸術においては、「最も明るい部分」をハイライトという。
舞台芸術あるいはスポーツの試合(に関するニュース)等では、見どころを抜き出して紹介するダイジェスト(要約)をハイライトをいう。
「ハイライト表示」はコンピュータ関連の用語で、テキスト等に背景色をつけて表示を際立たせること、および、そのような表示のことである。
引用:Weblio辞書
ハイライトの意味①『最も明るく見える部分』
絵画・写真などで、最も明るく見える部分。
引用:Weblio辞書
『ハイライト』には
・ 最も明るく見える部分
などの意味があります。
また、ヘア・メイク用語のハイライトも同様の意味で、ハイライターは明るく見せるための化粧品を指します。

女優さんを真似して髪にハイライトを入れようかな。
ハイライトの意味②『最も興味を引く部分・場面』
『ハイライト』には
・ 最も興味を引く部分・場面
・ 映画・演劇の見せ場
・ 行事・催し物などの呼び物
などの意味もあります。

全球団の試合結果をハイライトで確認するのが日課です。
ハイライトの意味③『強調表示』『見どころ』(IT用語)
『ハイライト』とは、英語で「明るくする」「強調する」、「強調表示」、あるいは「見どころ」などの意味を持つ語である。IT用語としては、文書やWebページのテキストなどを背景色の反転などによって強調する表示方法を指す語として用いられる。
引用:Weblio辞書
『ハイライト』には
・ 強調する表示方法
・ 見どころ
などの意味があります。

資料のハイライト部分はきっと重要箇所だな。
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ハイライトの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)

ビジネスシーンで使う『ハイライト』は、『よかったこと』『満足できること』『強調する』『目立たせる』などの意味があります。
例文①「うまくいったこと」「満足できること」という意味で使う時
「うまくいったこと」「満足できること」の意味のハイライトは、事業報告など仕事関係の報告で使う場合が多いです。
引用:bouteX
成功事例など、よかった点を挙げるときに次のように使うことが出来ます。
【Before】

今期の業務の良かったところは~~です。
【After】

今期の業務のハイライトは~~です。
例文②「強調する」「目立たせる」という意味で使う時
「強調する」「目立たせる」の意味のハイライトは、注目してもらいたいものを指して使用します。
引用:bouteX
例えば、商談相手に何かを提案する場面等で、次のように使うことが出来ます。
【Before】

新体制における強調したいポイントはこちらです。
【After】

新体制におけるハイライトはこちらです。
ビジネスシーンで『ハイライト』と言われた時は、
『よかったこと』『満足できること』『強調する』『目立たせる』と受け取ると良いでしょう。
【ハイライトを使う時の注意点】
ビジネスシーンにおける一般的な使い方はこちらで挙げた通りです。
しかし、使われる業界によっては異なるニュアンスで使われることもあるので注意が必要です。
業界別の意味についてはこの後の"類語・関連用語"の部分で詳しくまとめてあります☟
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ハイライトの正しい使い方(日常生活で使う場合)

日常生活で使う『ハイライト』には、『重要な部分を抜粋したもの』『最も興味を引く部分や場面』という意味があります。
例文①『重要な部分を抜粋したもの』という意味で使う時
【Before】

今週のニュースを重要部分のまとめで確認しておこう。
【After】

今週のニュースをハイライトを見て確認しておこう。
例文②『最も興味を引く部分や場面』という意味で使う時
【Before】

昨日の試合凄かったよね。名場面集見てまた泣いちゃった。
【After】

昨日の試合凄かったよね。ハイライトで見てまた泣いちゃった。
主にニュースやスポーツ関連の場面でよく耳にする『ハイライト』には、
『重要な部分を抜粋したもの』や『最も興味を引く部分や場面』という意味があります。
ニュースでは主に重大事件や興味を引く出来事をピックアップしてまとめたもの、
スポーツ関連の場合その試合で盛り上がった部分を編集し、短くまとめた映像のことを、
それぞれ意味する言葉です。
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ハイライトの類義語・関連用語5選

『ハイライト』の類義語は5つあります。
① クライマックス・ピーク・見どころ
② ダイジェスト
③ ハイライト(写真・絵画関連)
④ ハイライト(SNS関連)
⑤ ハイライト(美容関連)
類義語①『クライマックス・ピーク・見どころ』の意味

映画のクライマックスで泣いてしまった。
類義語②『ダイジェスト』の意味
『ダイジェスト』も『ハイライト』の類語と言えます。どちらも”内容を編集して、重要な点を短くまとめる”という意味ですが、『ダイジェスト』は「全体の流れが分かるようにする」のが目的です。
対して、『ハイライト』は「盛り上がった部分をまとめる」のが目的です。
映画で例えると、『ダイジェスト』は物語のあらすじを、『ハイライト』は名場面を短時間で伝えるために作成されます。
引用:TRANS.Biz

おすすめの映画のダイジェストを伝える。
関連用語①『ハイライト』の意味(写真・絵画関連)
写真や絵画・イラストで使われる『ハイライト』は、”光が当たり明るい部分”という意味です。
絵画・イラストの場合、光源の強さや位置でハイライトの書き方が変わるため、技術が必要なポイントになります。
引用:TRANS.Biz
関連用語②『ハイライト』の意味(SNS関連)
『ハイライト』はSNSの機能名に使われることもあります。
注意が必要なのは、同じ名前でもSNSごとに機能が違う可能性があることです。
引用:TRANS.Biz
代表的なSNSでの意味
Facebookでのハイライト
Facebookでは、「ニュースフィード」にユーザーと関連性が高いと判断された投稿を表示する機能をハイライトと呼びます。
「ニュースフィード」とは、ユーザー自身や友人、知人が投稿したものや、その投稿に寄せられたコメントなどの更新情報が一覧で表示される画面のことです。
インスタグラムでのハイライト
インスタグラムのハイライトは、通常投稿から24時間経過すると投稿者本人以外の人は見ることができなくなるストーリー投稿を、投稿者のプロフィール画面に常時固定し、ほかの人にも見られるようにする機能。
ストーリー投稿は、短い動画や画像をスライドショーのようにつなげたものを、フルスクリーン表示で投稿できる機能です。
ツイッターでのハイライト
ツイッターのハイライトは、最近ツイートされたもののなかから、ユーザーに関連がありそうなものやユーザーがフォローしている人に関係しているものなど、見逃さないほうがいいとツイッターが判断したものをピックアップしタイムラインに表示する機能。「最近のハイライト」とも呼ばれます。
引用:bouteX
関連用語③『ハイライト』の意味(美容関連)
美容関係の話での『ハイライト』の意味は、「最も明るく見える部分」。
例えば、メイクでのハイライトは、ベースメイクを施すときファンデーションより明るい色を、顔の要所要所にのせることを意味します。ハイライトを入れることで、顔の凹凸が強調され立体感を出せます。シミ、そばかす、クマ、くすみなど気になる部分をカバーし、透明感のある明るい肌に見せる効果も期待できます。
ヘアカラーでのハイライトの意味は、ブリーチやカラー剤を使い、ベースカラーよりかなり明るい色を細かいラインで髪全体に入れること。立体感があり、動きを楽しめるナチュラルなヘアスタイルに仕上がります。ハイライトは、ハイライトカラーとも呼ばれます。
引用:bouteX
ハイライトの対義語・反対語はローライト

ハイライトの対義語は、『ローライト』になります。
『ローライト』の意味
『ハイライト』の対義語にあたるのは『ローライト』という言葉で、これは「暗い部分」という意味です。
「暗い色を入れる」という、入れる行為まで含んだ意味を持ちます。
ただし、ニュース番組などで「ローライト」という言葉は使われません。あくまで光の加減を指す言葉であり、暗いという事実を示しているので、「地味である」「目立たない」という意味合いは「ローライト」にはありません。
引用:Study-Z
『ローライト』には
・ 暗い部分
・ 暗い色を入れる
などの意味があり、美容業界でよく用いられる『ハイライト』の意味の対義語として用いられます。
『ハイライト』と『ローライト』の違い
英語でのLowlightの意味は”弱光”。
光の加減を指す意味で使われる際には、”地味”や”目立たない”というニュアンスまでは含まれないと考えられます。