「謙遜」という言葉には、「へりくだる」という意味があります。
目上の方や取引先とのやり取りなどで、よく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「謙遜」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「謙遜」の意味は『へりくだる』
謙遜の読み方は「けんそん」です。
語源は中国の「漢書」から来ており、
- 「謙」は相手に譲り、へりくだること
- 「遜」は控えめな態度を取ること
の2つが合わさってできた言葉です。
『謙遜』には
- へりくだること
- 控えめな態度を取る
などの意味があります。
「謙遜」の正しい使い方を例文で紹介!
「謙遜」は、相手の厚意に対して、申し訳なく思う気持ちを表す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼はテストの点を先生に褒められたが謙遜していた。
例文②
そんなに謙遜されると困ってしまうなぁ。
例文③
彼女はいつも謙遜な態度で好感が持てる。
例文④
日本の謙遜の文化は、海外では理解されないことが多い。
例文⑤
日本人は感謝されても、謙遜する人が多い。
「謙遜」の類義語・言い換え2選
『謙遜』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 卑下
- 僭越
類義語①卑下の意味
自分を劣ったものとしていやしめること。へりくだること。
引用:goo辞書
部長はいつも自分のことを卑下する。
類義語②僭越の意味
僭越ながら、私がこの企画のプレゼンをさせて頂きます。
「謙遜」と「謙虚」の違いは?
「謙遜」と「謙虚」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「謙遜」には「へりくだる」という意味がありますが、
それに対し「謙虚」には、「素直に相手の意見を受け入れる」という意味があります。
謙遜は、相手から厚意を受けたら、「とんでもないです」「恐れ入ります」と恐縮するのに対して、謙虚は「ありがとうございます。」と受け入れるという違いがあります。
「謙遜」は英語で『humility』
謙遜は英語の『humility』に言い換えることができます。
英語の『humility』には
- 謙遜する
- 卑下
という意味があります。
「謙遜」の対義語・反対語は『不遜』
謙遜の対義語は、『不遜』になります。
不遜には
- へりくだる気持ちが無いこと
- 思い上がっていること
などの意味があり、相手に敬意を払わない悪い態度を表す言葉として用いられます。
新入社員が社長に不遜な態度をとり、冷や汗をかいた。