「余談ですが」という言葉には、「本筋からは離れますが」という意味があります。
本筋ではない話をしたいときに前置きとして使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「余談ですが」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
余談ですがの意味は『本筋からは離れますが』
【ですがの意味】
〘接続〙 (助動詞「です」に助詞「が」が付いて自立語化したもの) 会話文に用いられ、相手の述べた事柄を一応その通りと受けとめて、反対・対立の関係にあることをこれから述べようとすることを示す。逆態の確定条件。「だが」の丁寧ないい方。ですけれど。
引用:コトバンク
余談ですがの読み方は「よだんですが」です。
要件以外の話を意味する「余談」に接続詞「ですが」をつけた言葉です。
『余談ですが』には
- 用件とは違いますが
- 本筋からは離れますが
などの意味があります。
「余談ですが」の正しい使い方を例文で紹介!
「余談ですが」は、本筋ではない話をしたいときに前置きとして使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
余談だけど、この店夜は居酒屋になるらしいよ。
例文②
余談ですが、競合他社はもう新システムの運用を始めているそうですよ。
例文③
余談ですが、我々のある商品が今SNSで話題になっていることをご存じでしょうか。
例文④
余談だけど、私最近ランニングを始めたんだ。
例文⑤
余談ではございますが、実は彼、先日取引先の社長から非常にお褒めいただいたんですよ。
【余談ですがを使う時の注意点】
「余談」は本題から離れた余計な話のことですが、ビジネスシーンで相手との距離を縮めたいときなどには有用です。
上司や取引先など目上の人に余談話をする際は、「余談ではございますが」と敬語表現に言い換えて使いましょう。
ただし、緊迫感のある場でまったく関連のない雑談をすると不興を買う恐れがあるので注意が必要です。
「余談ですが」の類義語・言い換え3選
『余談ですが』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ちなみに
- ところで
- 話は脱線しますが
類義語①ちなみにの意味
前に述べた事柄に、あとから簡単な補足などを付け加えるときに用いる。ついでに言うと。
引用:goo辞書
ちなみにこの店のパン、全部原料に米粉を使ってるらしいよ。
類義語②ところでの意味
ところで頼んでおいた商品はもう注文できたのかしら。
類義語③話が脱線しますがの意味
話が脱線しますが、先日この近くの小学校であるイベントが催されたことはご存じでしょうか。
「余談ですが」と「蛇足ですが」の違いは?
「余談ですが」と「蛇足ですが」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「余談ですが」には本筋からは離れますがという意味がありますが、
それに対し「蛇足ですが」には、余計なことですがという意味があります。
「余談ですが」は、本筋から離れた話をしたいときに使います。
いわば雑談であり、ついでの話です。
一方、「蛇足ですが」は、不要かもしれないけれど付け加えておきたい話をするときに使います。
「不要かも」とは言いつつ、話し手は話す必要があると思っている話であり、雑談ではありません。
「余談ですが」は英語で『in this connection I may add that』
余談ですがは英語の『in this connection I may add that』に言い換えることができます。
英語の『in this connection I may add that』には
- 余談ですが
という意味があります。
「余談ですが」の対義語・反対語はない!
余談ですがの対義語はありません。
ちなみに、余談から本筋に話を戻す場合は『余談はさておき』というフレーズを使います。
余談はさておき、そろそろ本題に戻ろうか。
「余談ですが」は本筋から離れた話をするとき、「余談はさておき」は余談から本筋に話を戻すときに使う前置きのフレーズです。