「アイデンティティ」という言葉には、「自分らしさ」という意味があるカタカナ語です。
心理学や哲学でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「アイデンティティ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
アイデンティティの意味は『自分らしさ』
【アイデンティティの意味】
① 他とはっきりと区別される、一人の人間の個性。また、自分がそのような独自性を持った、ほかならぬ自分であるという確信。組織、集団、民族などにも用いる。自己同一性。
② 本人にまちがいないこと。また、身分証明。
引用:コトバンク
アイデンティティの読み方は「あいでんてぃてぃ」です。
語源は英語の「identity」ですが、元はラテン語の「idem」から来た言葉です。
『アイデンティティ』には
- 一人の人間の個性
- 自分は自分であるという確信
- 自己同一性
などの意味があります。
「アイデンティティ」の正しい使い方を例文で紹介!
「アイデンティティ」は、自分らしさや信念を説明する時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
日本人より外国人のほうがアイデンティティがしっかりしている。
例文②
自分のアイデンティティを再認識するために旅に出る。
例文③
私のアイデンティティを理解してほしい。
例文④
次の仕事は自分のアイデンティティを生かしたい。
例文⑤
他者のアイデンティティも受け入れられる人が広い心の持ち主です。
【アイデンティティを使う時の注意点】
その場の環境や時間などで考え(自分軸)が変化してしまうと「アイデンティティ」とはいえません。
過去から現在までブレない自分でいることが必要です。
「アイデンティティ」の類義語・言い換え4選
『アイデンティティ』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 同一性
- 独自性
- 個人
- 人格
類義語①同一性の意味
事物が時や場所を越えてそれ自身に同じであること。自己同一性。主体性。アイデンティティー。
引用:goo辞書
独身でも結婚しても身近な人を大切にする同一性は変わらないわ。
類義語②独自性の意味
- 他とは関係なく自分ひとりであること。
- 他と違って、そのものだけにあること。
引用:goo辞書
独自性が強いからこそ新たな視点でプロジェクトリーダーになれた。
類義語③個人の意味
所属する団体や地位などとは無関係な立場に立った人間としての一人。
引用:goo辞書
個人の意見にも耳を傾けよう。
類義語④人格の意味
独立した個人としてのその人の人間性。その人固有の、人間としてのありかた。
引用:goo辞書
この世には全く同じ人格の人間なんて存在しない。
「アイデンティティ」と「自我」の違いは?
「アイデンティティ」と「自我」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「アイデンティティ」には自分らしさという意味がありますが、
それに対し「自我」には、自分自身という意味があります。
2つの言葉の違いは「アイデンティティ」は過去から現在まで変わらない自分であることですが「自我」は生きる時間の中で経験や考えから自分を確立していくことです。
「アイデンティティ」の対義語・反対語はない!
アイデンティティの対義語は、ありません。