『つまり』には『要するに・最終的には』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『つまり』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
つまりの意味は2パターン
【つまりの意味】
[名]
1 物が詰まること。また、詰まっている度合い。
2 いろいろと経過して行きつく最後のところ。事の結末。果て。終わり。「とどの—」「身の—」
3 追いつめられること。困窮すること。行きづまり。
4 行きづまった所。すみ。
[副]
1 話の落ち着くところは。要するに。結局。
2 別の語に置きかえれば。言い換えると。すなわち。
引用:weblio辞書
「つまり」は漢字で書くと「詰まり(詰り)」になります。
「詰(つめ)」の漢字には、「はし・はじっこ・きわ・物事に決着をつける最後のところ」などの意味があり、そこから動詞の「詰まる」の連用形が名詞の「詰まり」の「経過して行きつく最後のところ・事の結末・行きづまった所」などの意味になりました。
さらに副詞としても「話の落ち着くところは・要するに・言い換えると」などの意味を持つようになりました。
『つまり』には
- 物が詰まること
- 行き着く最後
- 行き詰ること
- すみ
- 結局
- 言い換えると
などの意味があります。
つまりの正しい使い方を例文で紹介!
『つまり』は、先に伝えた内容の本質について伝える言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
明日の授業は午後からになりました。つまり、講義が延期になったという事です。
例文②
君の言っていることは、つまり○○○を意味していますか?
例文③
明日の朝一で会議があります。つまり、今日中に書類を完成させないといけません。
例文④
明日9時に駅で待ち合わせをしました。つまり、朝7時に起きて準備しなくてはいけない。
例文⑤
今まで複数の書類を見せてもらいましたが、つまりこれは○○○○ということになります。
【注意点】
「つまり」を会話の中で使用する時は、あまり多用しない様にしましょう。話をしている相手にとっては、「自分の話が分かりにくかったのか?」と感じることもあります。
目上の人に対して使用する場合も、失礼に当たる事があるので注意が必要です。相手との関係性・話の内容などから、適切に言葉を選んで使用して下さい。
つまりの類義語・言い換え5選
『つまり』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
①だから
②したがって
③よって
④要するに
⑤すなわち
類義語①だからの意味
前に述べた事柄を受けて、それを理由として順当に起こる内容を導く語。そうであるから。それゆえ。「親切な人だ。―みんなに好かれる」
引用:goo辞書
明日は休日です。だから、一日中本を読もうと思います。
類義語②したがっての意味
前の条件によって順当にあとの事柄が起こることを表す。だから。それゆえ。「この品は手作りだ。―値が高い」
引用:goo辞書
類義語③よっての意味
[接]理由を述べた文を受けて、結論を述べる文へ導くのに用いる語。そういうわけで。「優秀な成績を収めました。—これを賞します」
引用:weblio辞書
今週中の仕事を全て終わらせた。よって、今日は定時で帰ります。
類義語④要するにの意味
[副]今まで述べてきたことをまとめれば。かいつまんで言えば。つまり。「―勉強をしろということだ」「―君は何を言いたいのかね」
引用:goo辞書
類義語⑤すなわちの意味
[接]
1 前に述べた事を別の言葉で説明しなおすときに用いる。言いかえれば。つまり。
2 前に述べた事と次に述べる事とが、まったく同じであることを表す。とりもなおさず。まさしく。
3 (「…ば」の形を受けて)前件の事実によって、後件の事実が自然に成り立つことを表す。その時は。そうすれば。「戦えば―勝つ」「信じれば―救われる」
引用:goo辞書
私が旅行に行きたいのは、札幌・函館・釧路です。すなわち、北海道に行きたいです。
つまりは英語で『In other words』
つまりは英語の『In other words』 で、表現することができます。
つまりの対義語・反対語はありません
つまりの対義語は、ありませんでした。
「つまり」は、「先に伝えた内容の本質について伝える言葉」を意味するものなので、明確な対義語はありませんでした。
反対の意味にする時は、違う言葉に入れ替えて使用してみてください。