「一翼を担う」という言葉には、「ある事業や計画、活動などにおいて、重要な役割を果たすこと」という意味があります。
一つの大きな目標に向かって、複数の人々や組織が協力して取り組む状況でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「一翼を担う」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「一翼を担う」の意味は『ある事業や計画、活動などにおいて、重要な役割を果たすこと』

一翼を担うの読み方は「いちよくをになう」です。
語源は、全体の中の一部分の機能・役割を表す「一翼」と、引き受けるという意味の「担う」が組み合わされた言葉です。
『一翼を担う』には
- ある事業や計画、活動などにおいて、重要な役割を果たすこと
などの意味があります。
「一翼を担う」の正しい使い方を例文で紹介!

「一翼を担う」は、ある事業や計画、活動などにおいて、重要な役割を果たすことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

彼は、本プロジェクトの一翼を担っています。
例文②

これからの商品開発の一翼を担う人材育成が必要だ。
例文③

このサービスの立ち上げの一翼を担っています。
例文④

地域活性化のために、我が社も一翼を担っています。
例文⑤

このフェスの運営の一翼を担ってほしい。
【一翼を担うを使う時の注意点】
「一翼を担う」は、全体の中で重要な役割を果たすことを意味します。
責任感や貢献を強調するやや硬めの表現のため、ビジネス文書や改まった会話に適しています。
「一翼を担う」の類義語・言い換え3選

『一翼を担う』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 役割を果たす
- 貢献
- 助力
類義語①役割を果たすの意味
行うべきことをやり遂げる、やり終えるさま。
引用:Weblio辞書

各自が自分の役割を果たすことが重要だ。
類義語②貢献の意味
ある目標や共同体、組織などに対して、自身の力や知識、時間を提供し、その発展や改善に寄与する行為を指す。
引用:Weblio辞書

我が社は、地域に貢献する活動を続けている。
類義語③助力の意味
他の人の進めている仕事や活動などに力を貸すこと。手助け。じょりき。
引用:Weblio辞書

彼の助力がなければ、成功は難しかった。

「一翼を担う」と「一端を担う」の違いは?

「一翼を担う」と「一端を担う」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「一翼を担う」にはある事業や計画、活動などにおいて、重要な役割を果たすことという意味がありますが、
それに対し「一端を担う」には、部分的に役割や責任を持っていることという意味があります。
「一翼を担う」は全体の中で重要な役割を果たすことを強調する表現ですが、「一端を担う」は全体の一部を受け持つというニュアンスで使われます。
どちらも似ている意味を持つ言葉ですが、「一翼を担う」の方が、責任や貢献の度合いが大きい場面で使われます。
「一翼を担う」は英語で『play a part』

一翼を担うは英語の『play a part』に言い換えることができます。
英語の『play a part』には
- 役割を果たす
などという意味があります。
「一翼を担う」の対義語・反対語は『無関係』

一翼を担うの対義語は、『無関係』になります。
無関係には
- 関係がないこと
- その事とかかわりがないこと
などの意味があり、関係がないことを表す際に用いられます。

この問題には私は無関係です。
ある事業や計画、活動などにおいて、重要な役割を果たすことという意味の「一翼を担う」に対して、そのこととのかかわりがないことという意味の「無関係」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
