管轄の意味とは?ビジネスでのスマートな使い方・例文を簡単に解説!類義語・言い換えは?

会議

「管轄」という言葉には、「権限をもって支配する」という意味があります。

警察署や消防署、裁判所などの公的な施設でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「管轄」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

管轄の意味は『権限をもって支配する』

人々

【管轄の意味】

[名](スル)権限をもって支配すること。また、その支配の及ぶ範囲。「国土交通省が―する機関」「―外」

引用:goo辞書

管轄の読み方は「かんかつ」です。

語源は「管」と「轄」の文字の組み合わせから来ており、

  • 「管」は門戸の鍵の意味
  • 「轄」は車輪がはずれるのを防ぐくさびの意味

の2つが合わさってできた言葉です。

『管轄』には

  • 権限をもって支配すること
  • 権限のある支配の及ぶ範囲

などの意味があります。

「管轄」の正しい使い方を例文で紹介!

人々

「管轄」は、権限をもって支配することやその範囲を示す際に使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

こちらの業務を管轄する部署に問い合わせてみます。

例文②

B男

この地域は、木更津警察署が管轄している。

例文③

C子

管轄外となりますので、対応しかねます。

例文④

B子

裁判所の管轄区域を調べよう。

例文⑤

C男

新居のあたりを管轄する消防署はどこだろうか?

「管轄」の「轄」という文字は、「轄まる」と書いて「とりしまる」と読みます。

常用漢字表に掲載されていない難読文字ですが、「管轄」からイメージできますね。

「管轄」類義語・言い換えは管理

人々

管轄』の類義語や言い換えの言葉は「管理」ですあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. 管理

類義語①管理の意味

[名](スル)

  1.  ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。「品質を―する」「健康―」「―教育」
  2.  事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと。「―の行き届いたマンション」「生産―」
  3.  法律上、財産や施設などの現状を維持し、また、その目的にそった範囲内で利用・改良などをはかること。

引用:goo辞書

B子

それぞれの業務内容を管理しています。

管轄「所轄」の違いは?

女性

「管轄」と「所轄」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

管轄」には権限をもって支配するという意味がありますが、

それに対し「所轄」には、ある範囲を管轄することという意味があります。

「所轄」は、管轄している範囲を表す言葉ですね。

「管轄」は英語で『jurisdiction

人々

管轄は英語の『jurisdiction』に言い換えることができます。

jurisdictionの意味

[名]((形式))

  1. 1U司法[裁判]権;管轄権,(…への)権限,支配権≪over
    • territorial jurisdiction
    • 領有支配権
  2. 2C司法権が及ぶ地域[国];司法管轄区

引用:goo辞書

英語の『jurisdiction』には

  • 管轄権
  • 司法権が及ぶ地域

という意味があります。

「管轄」の対義語・反対語は『部外

パソコン

管轄の対義語は、『部外』になります。

部外の意味

その機関・組織に関係のないこと。また、役所・会社などの部に属していないこと。「―の者の立ち入りを禁ずる」「―秘」⇔部内。

引用:goo辞書

部外には

  • 機関や組織に関係がないこと
  • 役所・会社などの部に属していないこと

などの意味があり、所属していないことを表したり、権限の関係がないことを表したりする際に用いられます。

「管轄」は支配の及ぶ域を表す言葉ですので、「管轄内」「管轄外」と表記することも多いです。

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