「甲乙つけがたい」という言葉には、「二つのものに差がなく、どちらが優れているかを決めるのが難しい」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「甲乙つけがたい」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
甲乙つけがたいの意味は『二つのものに差がなく、どちらが優れているかを決めるのが難しい』
甲乙つけがたいの読み方は「こうおつつけがたい」です。
語源は古代中国の十干で、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10あります。
十干は昔は学校の成績などランキング的なものにしばしば用いられており、
1位と2位の甲乙はその差がつけにくいという意味からきているそうです。
『甲乙つけがたい』には
- 二つのものに差がなく、どちらが優れているかを決めるのが難しい
などの意味があります。
「甲乙つけがたい」の正しい使い方を例文で紹介!
「甲乙つけがたい」は、物事を比較する時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
オーディション番組では最終審査が近づくにつれて甲乙つけがたくなる。
例文②
A案とB案はそれぞれ良さがあり、甲乙つけがたい。
例文③
今日面接をしたCさんとDさんは甲乙つけがたかったですね。
例文④
推しは短髪と長髪どちらも似合うので甲乙つけがたい。
例文⑤
試作品はどちらも美味しく値段も手頃で、甲乙つけがたいですね。
【甲乙つけがたいを使う時の注意点】
「甲乙つけがたい」は2つの物事を比べる時に使い、3つ以上を比べる時には使いません。
「甲乙つけがたい」の類義語・言い換え4選
『甲乙つけがたい』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 五分五分
- 接戦
- 互角
- 拮抗
類義語①五分五分の意味
双方とも、優劣がないこと。五分。
引用:Weblio辞書
出来るか出来ないかは五分五分だ。
類義語②接戦の意味
1.近寄って戦うこと。敵味方が互いに接近して戦うこと。また、その戦い。接近戦。
2.戦いを交えること。いくさをすること。
3.力が同じ程度で勝敗のなかなかきまらない戦い。せりあった戦い。きわどい勝負。
引用:コトバンク
弟の野球の試合を観に行ったが、なかなかの接戦だった。
類義語③互角の意味
双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないこと。また、そのさま。五分五分。
引用:goo辞書
EとFの営業成績は互角だ。
類義語④拮抗の意味
勢力などがほぼ同等のものどうしが、互いに張り合って優劣のないこと。
引用:Weblio辞書
子供の頃、兄と私は腕相撲で拮抗していた。
「甲乙つけがたい」は英語で『It’s difficult to say which is better』
甲乙つけがたいは英語の『It’s difficult to say which is better』に言い換えることができます。
英語の『It’s difficult to say which is better』には
- 甲乙つけ難い
という意味があります。
「甲乙つけがたい」の対義語・反対語は無し
甲乙つけがたいの対義語はありません。